NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

2024年3月に予定されているジラウド元 CEO が提訴した人権侵害問題の判決によってはスポーツ司法の根幹が揺らぐ状況に

 スカイ・イタリア』によりますと、ユベントスのジラウド元 CEO がローマ地裁に提訴した人権侵害問題の審理が2024年3月12日に行われるとのことです。

 スカイ・イタリアは「原告(=ジラウド元 CEO)の全面敗訴となる可能性は現状では低い」と見ており、そうなった場合はイタリアのスポーツ司法が “直下型地震” に見舞われることになるでしょう。

PR

 

 ユベントスのジラウド元 CEO はカルチョポリの主犯(の1人)としてサッカー界から永久追放されたことで表舞台からは去るも、カルチョポリの民事訴訟で容疑者は軒並み無罪でした。

 ところが、無罪となったジラウド元 CEO に対する “効果的な法的救済” が行われなかったこともあり、過去記事で紹介した法廷闘争が行われている状況にあります。

 

 ローマの地方裁判所(TAR)は「ジラウド元 CEO が提訴した案件を2024年3月12日に審理する」と決定。スカイ・イタリアは「スポーツ司法制度はおそらく無傷では済まないだろう」と見立てています。

  • スカイ・イタリアが「スポーツ司法が地震に見舞われる」と報じている根拠:
    1. 欧州人権裁判所では提訴された案件の 90% が棄却
      → ジラウド元 CEO は原告勝訴
    2. ジラウド元 CEO は “現在も” スポーツ司法から職務停止処分が科されたまま
      → スポーツ司法の裁定は一般司法で覆せないのか?

 ジラウド元 CEO の訴因の1つである「株式会社への損害が発生する懲戒手続き」は『一般司法によるスポーツ司法およびスポーツ管轄団体への懲罰的損害賠償』で正当化することは可能です。

 しかし、「 “一般司法で無実と結論付けられた人” に対する『効果的な法的救済』が行われていないスポーツ司法制度」が追認される可能性は低いでしょう。人権侵害が現在進行形で起きているからです。

 

 イタリアのスポーツ司法制度が「ジラウド元 CEO が起こした訴訟で揺れる」のは確定的であり、注目点は「どのぐらい揺れるか」でしょう。

 サッカー界は統治機構がピラミッド構造であるため、「司法(や行政)は民間団体の決定への関知しない」との “逃げ” が使いにくい状況にあります。ジラウド元 CEO による訴訟がどのような結末となるのかに注目です。