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不正会計疑惑問題: FIGC が『給与支払い時期の不適切な会計処理』等を理由に新たな処分を求めて提訴へ

 スカイ・イタリア』によりますと、FIGC の検察局が「2019/20 シーズンの給与支払いに関する不適切な会計処理報告」などを理由に提訴を行ったとのことです。

 イタリア五輪委員会(CONI)が差し戻した『キャピタルゲイン疑惑』とは別件であり、『会計処理報告問題』による処分が科された場合は 2023/24 シーズンに適用されることになると見られています。

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 ユベントスに関する『不正会計疑惑』は複数案件に分割されてイタリア・サッカー連盟(FIGC)との訴訟が進行中です。

  1. FIGC の連盟控訴裁判所での差し戻し審
    • キャピタルゲインによる利益水増し
  2. FIGC の検察局が新たに提訴した事案
    • 給与支払い時期の不適切な会計処理報告
    • 特定のクラブとの移籍市場での計らい
    • 特定の代理人との移籍市場での計らい

 1つはイタリア五輪委員会(CONI)のスポーツ保証委員会が FIGC の連盟控訴裁判所に差し戻した『キャピタルゲイン疑惑』です。

 現地5月22日に FIGC の連盟控訴裁判所での差し戻し審が予定されており、処分が確定した場合は 2022/23 シーズンの成績に影響することになります。

 

 今回の報道は「キャピタルゲイン疑惑とは “別件” の 2019/20 シーズンにおける給与支払い時期に関する不適切な会計処理報告による新たな訴追があった」というものです。

 2019/20 シーズンは新型コロナによって公式戦が一時中断。各クラブは例外なく収入を断たれ、所属選手への年俸支払いに支障が出たことから「年俸の削減」や「後払い」が余儀なくされました。

 国家権力によって収入が途絶えたのですから、一般司法の民事訴訟に関しては「止むを得ない事情で同情の余地がある」と情状酌量が認められるでしょう。

 一方のスポーツ司法は「量刑は機構側が自由に決められる」とのお墨付きを(キャピタルゲイン疑惑に関する訴訟で)得たため、ユベントスだけに厳罰が下される可能性が大です。

 

 『会計処理報告問題』は2023年6月に FIGC の連盟裁判所での訴訟が始まる見通しであり、「制裁の対象となるのは 2023/24 シーズン」になると予想されています。

 したがって、2023/24 シーズンもピッチ外での騒動に巻き込まれることは不可避でしょう。移籍市場での獲得にも必然的に制約が設けられることになるため、再建期に踏み切る決断を下すことが重要になると思われます。