NO JUVE, NO LIFE!!

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ユベントスが国務院への上告を放棄し、17年に渡るカルチョポリの民事訴訟が終結する

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、インテルに付与された2006年のスクデットやスポーツ司法による損害賠償を請求していたユベントスがイタリア国務院への上告を放棄したとのことです。

 これにより、17年に渡るカルチョポリを巡る “ユベントスの” 民事訴訟は終結することとなりました。

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 ユベントスはカルチョポリでスポーツ司法による制裁を受けたものの、制裁の根拠となったカルチョポリは一般司法では「軒並み無罪」となる “茶番劇” でした。

 そのため、ユベントスは民事訴訟で「インテルに付与された 2005/06 シーズンのスクデット」や「降格処分等で被った損害賠償(約4億ユーロ)」を求める法廷闘争を展開。

 しかし、ユベントスの請求は「訴訟提起が遅い」などの理由で認められず。そして、法廷闘争の断念を選択する流れとなりました。

 

 ユベントスは「勝訴の芽がない」と判断したのであれば、法廷闘争を断念する決断は “あり” です。カルチョポリによる不当な制裁で被った損害は「サンクコスト(=埋没費用)」と割り切るしかないでしょう。

 その一方でカルチョ界が『カルチョポリに関する損害』を被るのは「これからが本番」です。

 「 “スポーツ司法が有罪と見なして下した制裁によって被った損失” は『刑事司法や民事司法で無罪となった案件』であっても賠償は行われない」とのネガティブなメッセージを発信する形になったのです。

 泣き寝入りを強いられる状況下でのスポンサー獲得は困難を極めますし、イタリア国内向けセリエA放映権料がリーグ機構側の希望額よりも安価で妥協を強いられたこととは無縁ではないでしょう。

 

 クラブの主要収入源である放映権料とスポンサー料を確保することに対する逆風が強まると予想されるイタリア・カルチョ界に属するユベントスがどのような成長戦略を描いて実施して行くのかに注目です。