ユベントスは公式サイト上で GK ステファノ・ゴーリ選手がモンツァに期限付き移籍をすると発表いたしました。モンツァの発表によりますと、買取オプションが付随しているとのことです。
ゴーリ選手は1996年3月生まれの27歳。ブレッシア出身の GK で2020年夏にロリア選手との “交換トレード” でセリエBのピサからユベントスに加入しました。
ユベントスが保有権を獲得した時点でゴーリ選手は24歳。セリエBで正 GK を務めた選手が(セリエCを戦う)ユベントス・Bチームの戦力であるはずがなく、キャピタルゲイン狙いであることは見え見えでした。
その後のゴーリ選手はピサ、コモ、ペルージャとセリエBのチームに期限付き移籍。ユベントスとの現行契約が2024年夏までであることから「今夏の移籍市場での去就」が注目点でした。
モンツァは「セリエB時代の守護神は第2GK を務めてくれれば十分」との認識で 2022/23 シーズンに臨んだのですが、正 GK と期待して期限付き移籍で獲得した “イタリア代表のクラーニョ選手” が機能しませんでした。
- モンツァの GK 事情(2022/23 シーズン)
- セリエBに降格したカリアリから “イタリア代表のクラーニョ” を期限付き移籍で獲得
- 正 GK クラーニョの調子が上がらず
→ チームも低迷 - 正 GK を昨季までの守護神ディ・グレゴリオに変更
→ チーム状態が良いまま残留に成功 - クラーニョの買取オプションを行使せず
- モンツァの GK 事情(2023/24 シーズン)
- 正 GK はディ・グレゴリオ
- ある程度の実力を持った第2GK が必要
その一方で “2021/22 シーズンにモンツァの正 GK としてセリエA昇格の立役者となったディ・グレゴリオ選手” がセリエAの舞台でもチームに貢献。正 GK として 2022/23 シーズンを終えました。
このような実体験が “セリエBでの実績が豊富な GK” を第2GK として獲得した理由でしょう。ユベントスが「ゴーリ選手の引き取り手」を探していたことがモンツァにとっては『渡りに船』となりました。
モンツァは「2024/25 シーズンの UEFA 主催大会出場」を目標にしていると思われますし、ゴーリ選手が居場所を確立すれば買取オプションの行使が現実味を帯びます。ゴーリ選手がセリエAのチームで立場を確保することができるのかに注目です。