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セリエA、2024/25 シーズン以降の放映権料交渉が難航してリーグ会議が延期に

 カルチョ・エ・ファイナツァ』によりますと、7月初旬に予定されていたレガ・セリエAの会合が延期になったとのこと。「2024/25 シーズン以降のイタリア国内向けセリエA放映権料」が議題だったため、放映権料の交渉が難航しているのでしょう。

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 イタリア国内向けのセリエA放映権は 2023/24 シーズンで現行契約が満了するため、『2024/25 シーズン以降のイタリア国内向けセリエA放映権料』の交渉が佳境を迎えています。

 リーグ機構側は年間11億ユーロ超での落札を希望するも事業者は応札せず。“入札をした事業者” との間で交渉が行われていますが、その交渉が不調なのでしょう。

表: おおよその放映権料
セリエA プレミアリーグ
国内 国外 国内 国外
21/22 30億ユーロ 6.7億ユーロ
22/23 60億ユーロ 60億ユーロ
23/24
24/25 新契約

 機構側は「現状維持(年間10億ユーロ弱)は可能」と楽観視していたものの、事業者側からのオファーは「現在の半額ほど」と大きな開きがあると予想されます。

 そのため、6月末に予定されている『入札を行なった事業者との交渉』は実施されるも7月初旬に開催予定の『(新たな放映権契約を承認するために各クラブが参加する)リーグ会合』は延期となったのでしょう。

 

 イタリア・サッカー連盟(FIGC)のグラヴィーナ会長は「欧州のコンペティションで(イタリア勢が決勝にまで)勝ち進んだのに…」との嘆き節を残していますが、この発言はリーグ機構側のトップとして致命的です。

 UEFA の大会で特定チームが好成績を残してもセリエAでの視聴者数が増加しなければ、『セリエAの放映権料』は上がりません。『UEFA 主催大会の放映権』と『セリエAの放映権』は別枠だからです。

 事業者側から「2022/23 シーズンのセリエA(特にシーズン後半戦)での視聴者数を認識しての発言か?」との厳しい追及を受けるだけですし、リーグの魅力を落とす不味い運営を続けた弊害が現れるのはこれからが本番です。

 

 前回は「クリスティアーノ・ロナウドがユベントスに在籍」し、「DAZN イタリアが契約者数を伸ばすためにセリエAの放映権を欲していた」という “ボーナスステージ” でした。

 2024/25 シーズン以降の放映権料を交渉する今回は「『売り手優位の交渉材料』が見当たらない」のです。厳しい現実が突き付けられる可能性は大いにあると思われます。