レガ・セリエAは公式サイト上で 2024/25 シーズン以降のイタリア国内向けセリエA放映権を DAZN およびスカイ・イタリアによる企業連合が獲得したと発表いたしました。年間の放映権料は現行水準よりも微減となります。
イタリア国内向けセリエA放映権は 2023/24 シーズンで現行契約が満了するため、リーグ側が「現行水準以上の放映権料」を求めるも応札がなく厳しい状況に追い込まれていました。
最終的にはレガ・セリエAの17クラブが DAZN およびスカイ・イタリアの提示した条件に賛成。サレルニターナとカリアリが反対票を投じ、ナポリは棄権しています。
- イタリア国内向けセリエA放映権(現行)
- 期間: 2021/22 〜 2023/24
- 保有者: DAZN、スカイ、メディアセット
- 年間放映権料: 9億2750万ユーロ
- イタリア国内向けセリエA放映権(新):
- 期間: 2024/25 〜 2028/29
- 保有者: DAZN、スカイ
- 年間放映権料: 9億ユーロ
2024/25 シーズンからの5年契約で放映権料が年間9億ユーロに “固定” されてしまうことを嫌うクラブは存在するでしょう。しかし、価格交渉に不可欠なキラーコンテンツが損なわれていたことも事実です。
そのため、国内放映権料以外での収入をどう確保するのかがレガ・セリエAにとっての課題となるはずです。
ユベントスが採るべき経営方針としては「イタリア国外市場の開拓」になるでしょう。
“ビッグクラブと認識されているクラブ” はイタリア国内市場での成長が頭打ちになっており、クラブを成長させるためには『イタリア国外の市場』に目を向ける必要があるからです。
方向性としては『アニェッリ前会長が採っていた革新路線』を彷彿させるものとなるため、「現経営陣が経営方針をどこまで寄せるのか」が鍵になると思われます。
イタリア国内市場からの放映権料収入の減少をユベントスの経営陣がどのように消化してクラブを成長させて行くのかに注目です。