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2024/25 シーズン以降の放映権交渉が不調のセリエA、『独自チャンネルの創設』も総会で選択肢に浮上

 レガ・セリエAは公式サイト上で現地7月3日のリーグ総会が行われ、その中で 2024/25 シーズン以降の放映権に関する議題もあったと報告いたしました。リーグ機構側が足元を見られている構図に変化はありません。

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 セリエAは 2023/24 シーズンで『イタリア国内向けの現行契約』が満了するため、2024/25 シーズン以降のイタリア国内向け放映権(5シーズン分)の獲得交渉が行われています。

 しかし、リーグ機構側と事業者側の隔たりが埋まる気配はありません。

  • レガ・セリエA:
    • 年11億ユーロを希望し、現状維持(=年10億ユーロ弱)での妥結を狙う
    • 入札が浮上に終わったため、各事業者との交渉中
    • 『独自チャンネルの創設』を新たな選択肢に
  • 放送・配信事業者:
    • セリエA放映権を手放す考えはない
    • 「現状の放映権料ですら費用対効果が合わない」との認識

 この状況に業を煮やしたリーグ機構側が「独自チャンネルの創設」を選択肢に加えて放送・配信事業者に揺さぶりをかけ始めたことが現状です。ただ、これもリーグ機構側の思惑どおりには進まないでしょう。

 

 『独自チャンネルの創設』は「放送・配信プラットフォーム」が問題になります。

 “セリエA以外のスポーツコンテンツ” を放送・配信している事業者が「各コンテンツの開催期間ごとの維持費」を考慮すれば良いことに対し、“Serie A - TV” だと「年間の維持費」を賄う必要が生じるからです。

 また、ユベントスが「独自チャンネルの創設はユベントスTVでの(イタリア国内向け)ライブ配信を容認することが条件」と注文を付けることは時間の問題です。

 リーグ側が自ら放送・配信に乗り出してしまうと「どの対戦でどれだけの視聴数があったのか」を開示しなければ公平性を保つことは難しくなります。そのため、放送・配信事業者に対する交渉材料にはなりにくいと思われます。

 

 “女子W杯の放映権料を高値で売りたい FIFA” と “イタリア国内向けセリエA放映権料を高値で売りたいレガ・セリエA” は立場が瓜二つです。交渉の結果が同じ結末を迎えたとしても不思議ではないでしょう。