『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、トニ・クロース選手の現役引退で “即戦力の MF” が1人少なくなるレアル・マドリードがラビオ選手を候補に挙げているとのことです。
現状で補強に乗り出す必要性は低いと思われますが、欧州のビッグクラブ勢にとっては「ラビオ選手は費用対効果が簡単に取れる選手」であることに注意が必要です。
![去就が注目されるラビオ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/abyssus/20240622/20240622105058.jpg)
ラビオ選手は1995年4月生まれの29歳。ユベントスとの現行契約は2024年6月30日までで、ユベントスとの契約延長(の合意)には至っていません。
そのラビオ選手の獲得に欧州のビッグクラブ勢が興味を示すのは以下の理由があるからでしょう。
- 移籍金なしでの獲得が可能
- 代理人への手数料報酬も知れている
- 中盤 MF としての実力は折り紙付き
- フランス代表での序列はカマビンガやチュアメニよりも上
- 左サイドのサイドハーフやサイドバックでもプレー可能
- 長期契約を前提条件としておらず、現在の年俸水準も安価
“即戦力の中盤 MF が急遽必要になった場合” に備えておきたいビッグクラブは「ラビオ選手側に顔を売っておくこと」が重要です。だから、情報の問い合わせが行われているのでしょう。
一方で、ユベントスはラビオ選手との契約延長交渉が停滞中。こちらは「『ユベントスの提示条件』が『今後2年での最高年俸であるヴラホヴィッチ選手の年俸額』を下回っていること」が原因と考えられます。
ヴラホヴィッチ選手の推定年俸は1200万ユーロ。
ユベントスがラビオ選手に提示した『2年+オプション1年』の期間内で「ラビオ選手のチームへの貢献度がヴラホヴィッチ選手を下回るとは考えにくい」ため、選手側が契約延長オファーを快諾していないのです。
『選手への年俸800万ユーロ』と『代理人報酬800万ユーロ(※ 2年契約だと年間400万ユーロ)』を提示すれば、合算で “ラビオ家は” 年間1200万ユーロを受け取ることになります。
この現状をユベントス側がどう判断するかが状況打開のポイントと言えるでしょう。
ちなみに、ラビオ選手は「EURO 2024 で大怪我を負ってしまった場合に “所属クラブなしの状態で” 長期離脱になってしまう」という大きなリスクを背負っています。
自身の選手キャリアを賭けたラビオ選手の去就がどのような結末を迎えるのかに注目です。