『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスが2025年夏までの現行契約を残すデ・シリオ選手との関係を清算するために動いているとのことです。「今夏に放出できれば御の字」と言えるでしょう。
デ・シリオ選手は1992年9月生まれの31歳。2017年夏にミランからユベントスに加入し、2020/21 シーズンはリヨン(フランス)に期限付き移籍をするも2025年夏までの現行契約を有する DF です。
デ・シリオ選手の評価ポイントは「両サイドバックとして一定以上のクオリティーを保証してくれる DF」でしょう。『控え選手』としては申し分のない特長を有しています。
その一方で「筋肉系の問題による離脱頻度」が泣き所。2023/24 シーズンは「後半戦に前十字靭帯断裂から復帰してチームに貢献」が期待されるも、ベンチ入り8試合・出場1試合45分に留まりました。
この貢献度では「来季構想外」は既定路線でしょう。だから、クラブは「放出」に向けて動いているのです。
デ・シリオ選手の残存簿価は2024年6月末日の時点で64万ユーロ。代理人への手数料とほぼ変わらない額であるため、ユベントスは「100万ユーロの移籍金」でも収益を計上できる状況です。
しかし、“移籍金を払って今夏の移籍市場でデ・シリオ選手の登録権を得ようとするクラブ” が現れる可能性は高くはありません。
- 今夏の移籍市場が閉まる際に32歳となる DF
- 2023/24 シーズン後半戦の稼働可能率でさえ、30% を下回る低水準
- 現在の推定年俸は200万ユーロ弱と高額
『戦力としての貢献度』が計算できるのであれば、“来シーズン(= 2024/25 シーズン)の公式戦が60試合前後となるユベントス” が引き留めを図っているでしょう。
「サイドバックを本職とする選手が手薄」であるにも関わらず、今夏の移籍市場で『サイドバックの補充に乗り出す動き』がほとんど報じられていないからです。
現状では「ユベントスが放出に向けて動くも買い手が現れずに残留」になることが現実的と思われます。現行契約が残り1年となったデ・シリオ選手の去就がどのような結末を迎えるのかに注目です。