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公式発表: ユベントスがカンビアーゾと2029年まで、ルガーニと2026年まで契約延長と発表

 ユベントスは公式サイト上でアンドレア・カンビアーゾ選手との契約を2029年夏まで、ダニエレ・ルガーニ選手との契約を2026年夏まで延長したと発表いたしました。前者は妥当ですが、後者は個人的に驚きです。

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 カンビアーゾ選手は2000年2月生まれの24歳。ジェノア下部組織出身の DF で実質的に「ドラグシン選手の保有権+移籍金」で2022年夏にユベントスが保有権を獲得。

 2022/23 シーズンはチアゴ・モッタ監督が率いるボローニャで『左 SB』として頭角を現し、今季(2023/24 シーズン)はアッレグリ監督の下で『右 WB』としても評価を高め、EURO 2024 のイタリア代表にも選出されました。

 これらの実績を考えると現行契約が1年延長されて2029年夏となるのは妥当でしょう。

 『カンビアーゾ選手の年俸』は「250万ユーロ近く(=100万ユーロ弱の昇給)」と予想されますが、パフォーマンスと将来性を考えると妥当と言えるでしょう。

 ちなみに今回の契約延長で『カンビアーゾ選手の減価償却費』は「年間267万ユーロから年間214万ユーロにまで減少」しており、年間で50万ユーロの圧縮となっています。

 

 カンビアーゾ選手と合わせて契約延長が発表されたルガーニ選手は1994年7月生まれの29歳。

 エンポリ下部組織出身の CB でユベントスとの共同保有を経て、2015年夏にユベントス(のトップチーム)に加入。スタッド・ランスやカリアリへの期限付き移籍はあったもののユベントスに長く在籍しています。

 ルガーニ選手とユベントスの現行契約は2024年夏まで。選手側は「チームに残留すること」を望んでいましたが、契約延長に向けたハードルが高かっただけに合意に至ったのは驚きでした。

  • ルガーニの契約延長に立ち塞がっていた障壁
    1. 高額年俸(推定350万ユーロ)
      • 200万ユーロほどにまでの減給が必須
    2. 飲酒運転による免停スキャンダル
      • 親会社 Exor は自動車メーカーの創業家で現在も筆頭株主
      • ただし、Jeep の胸スポンサー契約は今季で撤退予定
      • 中東系のスポンサーだと飲酒と賭博が宗教的タブー
    3. チアゴ・モッタ監督を招聘するなら CB は飽和状態
      • 現在の編成だと CB を売却して SB を獲得する必要あり

 これは「飽和状態の CB 陣から離脱者が相次ぐ(のでルガーニ選手を引き止める必要がある)」とフロント陣が判断したからでしょう。

 ブレメル選手への引き抜き、ハイセン選手やT・ジャロ選手が出場機会を要求、ダニーロ選手の右 SB へのコンバートなど『飽和状態の CB 陣が一転して人員不足に陥る状況』は十分に想定できるからです。

 

 監督交代によって主に起用されるフォーメーションが変わりますし、選手の役割や序列にも変化が生じます。その状況下で良いチーム編成が行われるのかに注目です。