『スカイ・イタリア』によりますと、ロナウド選手が求めた未払い分の給与に対する仲裁で 980 万ユーロの支払いが命じられたユベントスが「仲裁への判定不服で一般司法に提訴」したとのことです。本格的な法廷闘争になるものと思われます。
![未払い分の年俸を巡ってユベントスと係争中になったロナウド](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/abyssus/20240524/20240524160310.jpg)
ロナウド選手への未払い年俸が発生している理由はコロナ禍で試合開催ができなくなって全クラブの収入が途絶え、年俸の支払いが『後払い』や『放棄』となったからです。
『後払い』と認識するロナウド選手が「未払い分の年俸(約2000万ユーロ)』を要求するのは権利として当然です。一方で『放棄』の認識を持つユベントスと見解が不一致になるのも当たり前。
両者の主張が対立しているから、仲裁委員会で裁定が行われました。
裁定結果は痛み分け。「ロナウド選手に未払い分の年俸を支払え」との評決が出されたものの、契約関連の不備を指摘される形で支払額は半額(約980万ユーロ)に留まりました。
“ロナウド選手への未払い年俸を支払う責務はないと考えるユベントス” は『仲裁決裂』を選択。一般司法で「ロナウド選手への未払い年俸を支払う責務はない」とのお墨付きを得るために訴訟を提起しています。
仲裁委員会の裁定結果は全会一致で「ロナウド選手に未払い分の年俸を支払え」ではなかったため、一般司法で『逆転』できる可能性はあります。
ただ、今度は『ユベントス側の主張』が多数派になることが求められるため、ユベントスが勝訴判決を得るのは簡単ではないと思われます。
判決が確定しない限りは『ロナウド選手の未払い分年俸の支払い責務』が確定することはありません。「訴訟を抱えていること」によるネガティブなイメージもありますし、どのような結末となるのかに注目です。