『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、モンツァからのステップアップが噂されているディ・グレゴリオ選手に対し、選手の代理人が争奪戦に釘を刺すコメントを残したとのことです。
移籍先と噂されるインテルとユベントスの GK 事情がそうさせたのでしょう。
ディ・グレゴリオ選手を巡るイタリア・ダービーが勃発とメディアに報じられる理由は「インテルとユベントスの双方が GK 陣の編成に着手しなければならない事情があるから」です。
インテル | ユベントス | |||
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Name | Age | Name | Age | |
ゾマー 【'26年夏】 |
35 | 1 | シュチェスニー 【'25年夏】 |
33 |
アウデーロ 【期限付き移籍で加入】 |
27 | 2 | ペリン 【'25年夏】 |
31 |
ディ・ジェンナーロ 【'24年夏 + OP】 |
30 | 3 | ピンソーリョ 【'25年夏】 |
33 |
スタンコビッチ | 21 | 貸 |
インテルは新加入のゾマー選手が正 GK として君臨中ですが、35歳という年齢を考慮すると「次の正 GK を早急に確保」する必要があります。
その理想的な後継者が “インテルのクラブ内育成選手でもある現在26歳のディ・グレゴリオ選手” なのは明らかでしょう。だから、選手代理人が「ユーヴェにはシュチェスニーがいる」と報道に釘を刺すコメントを残したのです。
一方のユベントスは現 GK 陣が「全員30代で2025年夏までの契約」という状況です。
ユベントスは「シュチェスニー選手とペリン選手が同時期に退団」するのが最悪のシナリオ。クラブとしては「1人ずつ時期をずらして GK 陣の若返りを進めること」が目標になるでしょう。
その際にユベントスは(インテルとは違って)アタランタのカルネゼッキ選手 “も” 候補になるため、ディ・グレゴリオ選手の代理人は「カルネゼッキ選手がユベントスの本命」と見なした発言を残しています。
「2024年夏の移籍市場でユベントスから好条件を引き出すことは難しい」と見るのが普通ですし、代理人が報道に対して釘を刺すのは自然なことでしょう。
インテルとユベントスが近い移籍市場で GK 陣の編成に着手しなければならないことは事実です。その際にディ・グレゴリオ選手に “両クラブが” 白羽の矢を立てるのかに注目です。