『スカイ・イタリア』が現行契約が2025年夏までで残り1年となっているキエーザ選手とシュチェスニー選手にスポットを当てていましたので、両選手の現状と去就に関して整理したいと思います。

キエーザ: 契約を1年延長し、結論を先送り
キエーザ選手は『結論の先送り』で両者の利害が一致するため、「待遇は現状維持で2026年夏まで契約を1年延長して様子見」となる可能性が最も現実的です。
- キエーザ選手側
- 昇給を(伴う契約延長を)希望
- 推定年俸500万ユーロは費用対効果に見合わず
- “イタリア代表でも低調” なのでビッグクラブからの関心は薄い
- ユベントス(≒ ジュントリ FD)側
- キエーザにフリーで退団されるのは流石に問題
- 獲得した移籍金で売却するのは夢物語
- 3000万ユーロ台の移籍金が現実的
- 1年延長で減価償却費が665万ユーロに半減
当事者全員が「アッレグリ監督の要求するスタイルだと本領を発揮できなかっただけなのだから、(就任濃厚とされるチアゴ・モッタ)新監督の下で1年チャンスを与えた上で結論を出そう」で容易に一致することができます。
チーム内で “パフォーマンス評価が不公平であることへの不満” が生じるのは不可避ですが、それを無視してキエーザ選手の引き留めを優先する可能性が高いものと思われます。
シュチェスニー: クラブが放出先を探すも交渉は妥結せず残留
シュチェスニー選手もキエーザ選手と同様に現行契約は2025年夏までで残り1年。シュチェスニー選手の場合は「クラブの本音は今夏で放出したい」であることがキエーザ選手との相違点です。
- 選手側:
- 待遇に対する不満はない
- 「妻が現在妊娠中」との報道があり、トリノを離れる動機が少ない
- 現行契約満了時に35歳となるため、好条件のオファーは期待できないと自覚
- ユベントス(≒ ジュントリ FD)側
- 現 GK 陣は「ビルドアップ」より「シュートストップ」で評価
- 全員30代なので「若返り」が重要課題
- ディ・グレゴリオ(26)の獲得が濃厚
- 推定年俸650万ユーロは重荷
- ペリンを残してシュチェスニーを放出できれば理想
クラブとしては「来季(2024/25 シーズン)はディ・グレゴリオ選手がセリエAでシュチェスニー選手が UEFA CL などカップ戦で先発 GK としてプレーする」との “住み分け” を妥協点にする考えでしょう。
シュチェスニー選手がユベントスを離れるのは「ユース時代を過ごしたアーセナルから復帰のオファーを受けた時」だと思われます。
その可能性は現実的に低いですし、第2GK としての立ち振る舞いをユベントスで学んだ後の2025年夏でも『アーセナル復帰』の可能性はシュチェスニー選手には残ります。
したがって、「今夏の移籍市場でユベントスがシュチェスニー選手の年俸を圧縮することは困難」と言わざるを得ないでしょう。
チームの年俸予算に対する制約があると考えられる状況で “高給取りの選手” の去就がどのような結末を迎えるのかに注目です。