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イタリア五輪委員会、給与不適切計上疑惑に関するアニェッリ前会長からの控訴を棄却

 イタリア五輪委員会(CONI)は公式サイト上でユベントスのアニェッリ前会長による控訴を棄却したと発表いたしました。これにより、アニェッリ前会長は “イタリアのスポーツ司法” で「10ヶ月の職務停止処分」が確定したことになります。

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 スポーツ司法で不適切会計疑惑を争っていたのはアニェッリ前会長個人のみ。法人格のユベントスや以前の取締役員は『キャピタルゲイン疑惑問題の和解』を選択した際に「処分の受け入れを受諾」したからです。

 CONI のスポーツ保証委員会は「FIGC の下したアニェッリ前会長への処分内容を支持する」との結論を下しましたが、これは『キャピタルゲイン疑惑問題』と同様の顛末となっています。

 『結論ありきの判決』が下されるまでは「想定内」ですし、ニュースとしての価値が見出されることはイタリア国内でもほとんどないでしょう。

 

 注目が大きいのはユベントスのジラウド元 CEO が行なっていた法廷闘争でローマの行政裁判所が「スポーツ司法は EU 法の一般原則『効果的な司法保護』に反するとの訴えを審理する」と表明した件です。

 カルチョポリで表舞台から去ったジラウド元 CEO は一般司法で無罪となるもスポーツ司法が下した評決や制裁はそのままとなっており、ジラウド元 CEO への『効果的な法的救済』は行われていません。

 上述の審理は「2024年上半期に行われる」と予想されており、判決によってはスポーツ司法制度そのものが揺らぐことになるからです。

 

 『効果的な法的救済』が行われない国への投資は限定的になりますし、サッカークラブはスポンサーの獲得で苦労することになるでしょう。イタリアのスポーツ司法に絡む問題がどのような結末となるのかに注目です。