ユベントスは公式サイト上でBチーム(= Next Gen)に所属する GK ジャン・マルコ・クレスピ選手がセリエBのスペツィアに完全移籍をすると発表いたしました。シーズン前半戦に緊急補強で獲得していたため、お役御免の意味合いが出ています。
クレスピ選手は2001年6月生まれの22歳。ユベントスとの契約で以下の経緯を持つ選手です。
- 2023年1月の移籍市場でクロトーネから期限付き移籍でユベントスに加入
- Bチームの正 GK ガロファニが長期離脱となったため
- クレスピ自身も負傷で2023年3月以降は全休
- ユベントスは買取オプションを行使せず、クレスピはクロトーネに復帰
- クロトーネとの契約は2023年夏に満了し、以後はフリーの状態
- 2023年10月に GK 陣が野戦病院状態に陥っていたユベントスと再契約
- 正 GK ダッファラの牙城を全く崩せず
- Bチームでの出場時間は0分
- 2024年1月の移籍市場でスペツィアに完全移籍
“正 GK として計算されていたガロファニ選手” の長期離脱によってクレスピ選手は「2度のチャンス」を得ましたが、チャンスを活かし切ることはできませんでした。
クレスピ選手は 2023/24 シーズンにBチームでの出場時間は0分。トップチームに1度招集されただけでピッチに立ったのはプリマヴェーラでの1試合のみでしたから退団は既定路線と見なされることでしょう。
クレスピ選手の新天地となったスペツィアはセリエBで19位と苦戦中。正 GK のドラゴフスキ選手のパナシナイコス移籍が決定したと報じられており、GK の補強が必要な状況にあります。
🔜 Done Deal and confirmed! Bartlomej #Dragowski to #Panathinaikos from #Spezia on loan with option to buy (€3,5M). Contract until 2027 (6-months loan + 3-years). #transfers #paofc https://t.co/urRwGXS8GU
— Nicolò Schira (@NicoSchira) January 18, 2024
現在は33歳のズート選手がゴールマウスを守っているものの、ズート選手との契約は2024年夏まで。来季以降を見据えた場合に「若い GK」が必要だったことは容易に想像できます。
クレスピ選手はその条件を満たしているから獲得オファーがあったのでしょう。
GK は選手寿命がフィールドプレーヤーよりも長いだけに焦らずに良い選手キャリアを描いて欲しいと思います。