ユベントスが公式サイト上で2024年1月の移籍市場で成立した取引の一覧を掲載していましたので各カテゴリーごとに分けて紹介いたします。
トップチーム
ユベントスのトップチームが関係した2024年1月の移籍市場での動きは下表のとおりです。
Po | 選手 | 年齢 | 移籍市場での動き |
---|---|---|---|
DF | ハイセン | 18 | ローマに期限付き移籍 |
FW | アケ | 23 | 期限付き移籍先をウディネーゼからイヴェルドン(スイス)に変更 |
MF | ラノッキア | 22 | エンポリへの期限付き移籍を打ち切り |
パレルモ(セリエB)に完全移籍 | |||
DF | T・ジャロ | 23 | リールから完全移籍で加入。移籍金510万ユーロ+ボーナス |
MF | アルカラス | 21 | サウサンプトンから期限付き移籍で加入。レンタル料390万ユーロ。買取 OP あり |
CB のハイセン選手がローマに期限付き移籍。同じく出場機会を求めるアケ選手は期限付き移籍先をイヴェルトン(スイス1部)に変更しました。
中盤 MF ではラノッキア選手がパレルモに完全移籍。
新加入選手はリールから加わったチアゴ・ジャロ選手とサウサンプトンから加入したアルカラス選手の2人で「今冬も静かな移籍市場だった」と言えるでしょう。将来に向けた先行投資の意味合いが強い市場となりました。
Bチーム(= Next Gen)
次に、Bチーム(= Next Gen)が関係する移籍市場での動きです。
Po | 選手 | 年齢 | 移籍市場での動き |
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MF | ドラティオット | 19 | フェニックス・ライジングに完全移籍 |
FW | ダ・グラカ | 21 | アモレビエタへの期限付き移籍から復帰 |
DF | チティ | 21 | ヴェルチェッリに期限付き移籍 |
FW | セクロフ | 21 | クレモネーゼへの期限付き移籍から復帰 |
GK | クレスピ | 22 | スペツィアに完全移籍 |
MF | ボネッティ | 20 | ターラントへの期限付き移籍から復帰 |
DF | ペドロ・フェリペ | 19 | パルメイラスから期限付き移籍で加入。買取 OP あり |
DF | ストラマッチョーニ | 23 | レッジャーナに完全移籍 |
Bチームに期限付き移籍で加入(= 今季はチームに残留) | |||
DF | ヴァルデジ | 19 | セリエCのジュリアーノに期限付き移籍 |
2023/24 シーズン前半戦に苦戦を強いられた現実を受け、ダ・グラカ選手やセクロフ選手などを期限付き移籍先からの呼び戻しを実施。前線 FW 陣のテコ入れを行なっています。
期限付き移籍でブラジルのパルメイラスから獲得したペドロ・フェリペ選手は『次期 CB の育成候補』としての加入でしょう。
CB ではストラマッチョーニ選手などが『次期 CB の育成対象』からは年齢的に外れるため、「来季のBチームで育成対象としてプレー時間を与える価値があるのか」を見極められることになると思われます。
プリマヴェーラ
最後はプリマヴェーラです。
Po | 選手 | 年齢 | 移籍市場での動き |
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FW | ガランテ | 19 | レッジャーナへの期限付き移籍およびユベントスとの契約を解消 |
DF | ドマニコ | 19 | モンツァに完全移籍 |
MF | バリド | 16 | ボカからフリーで獲得 |
プリマヴェーラからはガランテ選手とドマニコ選手の2選手が退団。Bチームと同様にチーム内での新陳代謝が活発な状態が継続しています。
チームに新加入したのは2008年生まれのフランチェスコ・バリド選手のみ。
アルゼンチン出身のバリド選手は18歳未満で国際移籍ができない年齢ですが、「両親の仕事による移住」が理由だと FIFA の規定には抵触しません。これがユベントスがバリド選手を獲得できた理由でしょう。
なお、一時期に噂となっていたモンテネグロのブドゥチノスト・ポドゴリツァに所属するヴァシリエ・アジッチ選手(17)を2024年1月の移籍市場で獲得に合意することはありませんでした。
補強戦略の方向性としては『付加価値を高める余地がある若手有望株の獲得に注力する方針』のままです。「今夏も現行方針が継続される」と思われるため、メディアが報じる『従来の価値観に沿った選手獲得』はほとんどが空振りに終わるでしょう。