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【移籍のウワサ】 ケーンのアトレティコ・マドリードへの期限付き移籍の可能性が浮上

 スカイ・イタリア』によりますと、ケーン選手にアトレティコ・マドリードに期限付き移籍をする可能性が浮上しているとのことです。

 ニコラ・スキーラ記者も同様に報じているため、両クラブが “個別に” 抱えている問題が解消されれば移籍は成立することになるでしょう。

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 2023/24 シーズンのアトレティコ・マドリードはユベントスと同じ 3-5-2 が基本フォーメーションとなっており、前線の2トップを担う FW 陣は「 “アラサー” の4選手」という顔ぶれです。

表: アトレティコの FW 陣の出場成績(2023/24 シーズン)
年齢 試合数 時間
グリーズマン 32 28 2305 18 4
モラタ 31 27 1919 18 3
デパイ 29 14 433 4 1
A・コレア 28 23 823 5 1

 グリーズマン選手とモラタ選手で構成される主力コンビの貢献度は十分ですが、デパイ選手とA・コレア選手の成績は「物足りない」と言われても止むを得ない数字です。

 A・コレア選手にはアル・イテハド(サウジアラビア)が獲得に関心を示しており、アトレティコは「移籍金が希望額に達した場合はA・コレア選手の売却を容認」して「後任にケーン選手をレンタルで獲得する狙い」と考えられます。

 したがって、まずは「アトレティコ・マドリードによる選手の新規獲得が可能になること」が交渉成立の前提です。

 

 その次が「ユベントス(とケーン選手)による妥協はあるか」です。

  • 交渉における序列:
    1. アトレティコ・マドリード
      • 登録枠を空けないと新規登録は不可
      • 補強対象の FW がケーンである必要はない
    2. ケーン
      • 今季終了時点で現行契約は残り1年
      • 今年24歳になる『若さ』が交渉カード
    3. ユベントス
      • レンタル料などでアトレティコに “ある程度” の負担はして欲しい
      • ケーンが契約延長に応じて減価償却費の圧縮に貢献して欲しい

 アトレティコがケーン選手に関心を示しているのは「 “現所属チームよりも出場機会を与えられる即戦力タイプの FW” を安価な費用で一時的に獲得できる可能性が高い」と見ているからでしょう。

 また、ケーン選手は「アトレティコへの期限付き移籍はしたいが、ユベントスとの契約延長交渉は今季終了後に改めて行いたい」とクラブに通告できる立場です。

 アトレティコとケーン選手の利害は一致する反面、ユベントスは『交渉を優位に運ぶためのカード』は何も持っていない状況です。要求が満たされる可能性は低いため、交渉が決裂しないようにどれだけ妥協するかが鍵になるでしょう。

 

 まずはアトレティコ側の信号が青に灯るのかに注目です。