『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、セリエAに昇格したジェノアがデ・ヴィンテル選手の獲得に関心を示して交渉中とのことです。『トゥット・スポルト』でも同様の内容が報じられており、交渉が妥結するかが注目点になるでしょう。
ベルギー・アントウェルペン出身のデ・ヴィンテル選手は2002年6月生まれの22歳。2018年夏にズルテ・ワレヘムからユベントスに加入した CB です。
デ・ヴィンテル選手はユベントスの育成部門の階段を1つずつ上がり、2022/23 シーズンはエンポリに期限付き移籍。14試合に出場し、1024分の出場時間を記録しました。
昨季はひざの側副靭帯を痛めたことでシーズン最終盤は欠場を強いられたものの、2023/24 シーズンの目標が「昨季よりもトップカテゴリーのチームでの出場時間を増やす」になることは明らかでしょう。
ただ、デ・ヴィンテル選手が “今季のユベントス” で目標を達成するのは難しい状況です。
- 2023/24 シーズンのユベントスの DF 陣
- 3-5-2 がメインなので CB 陣の出場枠は多い
- 国内リーグのみであり、継続的な出場は主力格に限定
- 『右 CB』でガッティとのポジション争いが有力
だから、セリエA昇格組で CB 陣を厚くしたいジェノアがデ・ヴィンテル選手への関心を示しているのでしょう。
ユベントスは「成長したデ・ヴィンテル選手に 2024/25 シーズンの CB 陣の一角を占めて欲しい」との青写真を描いていると考えられるため、『獲得の申し出』には快く応じるものの『安売り』には難色を示すと思われます。
したがって、ジェノア側が提示するデ・ヴィンテル選手の獲得条件にユベントスが納得するかがクラブ間合意の鍵となるはずです。
アメリカでのプレシーズンツアーに帯同するもプレシーズンマッチに出場しなかったデ・ヴィンテル選手の去就がどのような結末となるのかに注目です。