NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

ユベントス、目論見どおりに UEFA から「1年間の大会追放処分」を引き出す

 UEFA は公式サイト上でクラブ財務管理機関がユベントスおよびチェルシーに FFP 違反の疑いがあることを理由に処分を科したと発表いたしました。

 ユベントスは思惑どおりの処分を引き出したため、「(控訴をすることなく)受け入れる」と表明しています。

PR

 

 UEFA がユベントスに下した処分は以下の2つです。

  1. 2023/24 シーズンの UEFA 主催大会からの追放
  2. 罰金2000万ユーロ
    • 罰金1000万ユーロ: UEFA 主催大会に次回参加した際に賞金から一部差し引き
    • 罰金1000万ユーロ: 2023/25 シーズンの UEFA FSR に違反した場合

 現時点で生じた影響は「ユベントスが 2023/24 シーズンの UEFA カンファレンスリーグに出場しない」ということのみ。

 ユベントスはクラブとしてカンファレンスリーグに出場する意欲は薄かったため、「2024/25 シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ出場権に影響しないこと」を条件に両者が『実質的な和解』を選択したのでしょう。

 UEFA が強硬姿勢を貫いた場合にユベントスは「プリマヴェーラ(= U-19)やBチーム(= U-23)で参戦する」というサボタージュに出れますし、収益減による影響は “費用対効果の悪い高給取りの選手” に向かうからです。

 

 なお、ユベントスのフェレーロ会長は以下のコメントを発表しています。

ジャンルカ・フェレーロ会長:
「UEFA の財務管理機関による決定を残念に思います。私達の弁護に関して与えられた解釈に同意していませんし、行動と主張の正当性を強く確信しています。

 本決定に対する控訴はしません。FIGC (イタリアサッカー連盟)との訴訟に関連して2022年5月に下された決定と一致しているからです。

 私達は不確実な時期に終止符を打ち、将来的な国際大会への参加をクラブ内外の利害関係者に完全な可視性と確実性で示したいのです。現状での控訴は 2024/25 シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ出場に不確実性を与えてしまいます。

 その一方で私達はトップチーム、ティフォージ、スポンサー、サプライヤー、財務パートナーが激動の過去数シーズンの後に最大限の落ち着きを持って 2023/24 シーズンに臨むことを期待しています。

 私達はカンピオナートとコッパ・イタリアに焦点を合わせています。これらのコンペティションでティフォージに満足感を与えられるよう最善を尽くします」

 

 根本的な問題は「治外法権と化しているイタリアのスポーツ司法」ですから、“不確実な状況” は残ったままです。UEFA は「『イタリアで(有罪判決の後に)和解した事案』を同じ理由で処分した」にすぎないからです。

 カルチョの地盤沈下が止まる対策が講じられる可能性は低いため、クラブとして有効な生き残り策を採ることができるかがポイントになるでしょう。