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FIGC 控訴裁判所、セリエA第31節ナポリ戦での一部スタンド閉鎖処分の差し止めを命じる

 イタリア・サッカー連盟(FIGC)は公式サイト上でユベントスからの不服申し立てに対する裁定を発表いたしました。ナポリ戦での南スタンドの一部閉鎖処分は差し止めが命じられる形となっています。

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 4月4日にアリアンツ・スタジアムで行われた 2022/23 コッパ・イタリア準決勝インテル戦の試合中にルカク選手に向けた人種差別チャントが発生。ユベントスは発言者を特定し、刑事案件として処理をしました。

 この出来事に対し、レガ・セリエAは「ユベントスの次回主催試合で(問題のチャント行為が行われた)南スタンド1階席部分の閉鎖」を制裁として発表。

 制裁を不服とするユベントスが FIGC の控訴裁判所に申し立て、現地4月14日に「差し戻し&処分差し止め」と命じる裁定が下されています。

 

 この裁定が出された理由は「処分の理由と対象が無理筋」だったからでしょう。

 1つ目の理由は「被疑者は特定済みで警察が(ヘイトクライムの位置付け)で対処中」なのです。被疑者不明やクラブが人種差別チャントを唆していたのではないため、スポーツ司法の出る幕はありません。

 2つ目の理由は「処分対象の試合に矛盾が生じていること」です。退場となった選手への制裁は「次のカップ戦」が対象なのに、クラブは「次のレガ・セリエAが主催する試合(=リーグ戦)」となっています。

 クアドラード選手などコッパ・イタリア準決勝のファーストレグで退場となった選手が「(その週末に行われた)セリエA第29節の試合が出場停止の対象」となっていれば、ユベントスに「セリエA第31節ナポリ戦での一部区画の閉鎖」を命じることに矛盾はありません。

 その整合性が取れていないのですから、FIGC の控訴裁判所が「処分内容の差し戻しと処分執行の差し止め」を命じるのは妥当と言えるでしょう。

 

 セリエA第31節ナポリ戦でアリアンツ・スタジアムの南スタンド1階席部分(=中継画面だと右側)が閉鎖される事態は回避されました。

 過密日程の真っ最中に行われるナポリとの大一番に満員のティフォージからの声援を受けたユベントスの選手たちがどのようなプレーを披露するのかに注目です。