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セリエA第31節ナポリ戦での一部スタンド閉鎖処分は『撤回』で確定

 イタリア・サッカー連盟(FIGC)は公式サイト上で連盟控訴裁判所でユベントスに科されていた「2022/23 セリエA第31節ナポリ戦での一部スタンド閉鎖処分が撤回された」と発表いたしました。ユベントスは満員のスタジアムから後押しを得ることになります。

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 4月4日に行われた “コッパ・イタリア準決勝” のインテル戦でルカク選手に対する人種差別チャントがアリアンツ・スタジアムの南スタンド(1階席部分)から発生。

 アメリカを拠点とするルカク選手の代理人が遺憾の声明を発表し、FIGC やレガ・セリエAが普段とは比較にならないほど迅速に『スタジアム該当区域の閉鎖処分』などの罰則を発表していました。

 しかし、人種差別チャントを行なった個人を特定して一般司法に引き渡し済みのユベントスは処分不服を申し立て。申請が受理され、処分は執行停止の状態でした。

 

 FIGC の連盟控訴裁判所は4月19日付で『ユベントスに科されていた次回主催試合での南スタンド(1階席部分)の閉鎖処分の撤回』を決定。これにより、第31節ナポリ戦はスタジアムを満員にすることが可能となりました。

 『コッパ・イタリアの試合』での出来事による処分を『セリエAの試合』に適用してしまうと、逆の現象も起こり得ます。

 『セリエAの試合』での出来事による処分を『(対戦相手が格下であることも多い)コッパ・イタリアの試合』で “消化” できてしまう不公平が生じるからです。

 公平性を持たせる意味でも「当初の制裁そのものが間違いだった」と言えるでしょう。

 

 人種差別チャントを行なった当人ではなく当人がサポーターだと主張したクラブが代わりに罰せられる方式だと問題が根本的に解決されることはありません。ライバルチームの足を意図的に引っ張れるからです。

 この点で『イングランド方式』の処分が採用されたことは朗報でしょう。満員のスタジアムでユベントスがティフォージの期待に応えられるのかに注目です。