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クアドラードに3試合の出場停止処分、ユベントスに南スタンドの1試合閉鎖処分が下される

 レガ・セリエAは公式サイト上で 2022/23 コッパ・イタリア準決勝のファーストレグでの出来事に対する処分(PDF)を発表いたしました。クアドラード選手に3試合出場停止、ユベントスに南スタンドの1試合閉鎖が科されています。

 処分の対象および理由は以下のとおりです。

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  1. クアドラード: 3試合の出場停止
    • 対象の試合: コッパ・イタリア
    • 理由: 試合後に口論となった相手選手の首に手を回して顔を殴る暴力行為を働いたため
  2. ユベントス: 南スタンドの閉鎖を1試合
    • 対象の試合: 2022/23 セリエA第31節ナポリ戦
    • 理由: ルカクへの人種差別チャントが該当区域が発せられたため

 クアドラード選手は試合終了後に相手 GK のハンダノヴィッチ選手との口論が発生。タオルを持った右手でハンダノヴィッチ選手が “先制パンチ” を繰り出したことに応戦し、上述の処分が下されました。

 ハンダノヴィッチ選手は『1試合の出場停止』で済んでいますから、「恣意的な裁定」との批判は免れないでしょう。

 

 また、ユベントスには「ルカク選手への人種差別チャントが発生したこと」を理由に『南スタンドの1試合閉鎖処分』が下されました。

 この処分に対し、ユベントスは「差別行為を働いた者が特定済み」であることを理由に処分不服を申し立てています。

 ほとんどのスタジアムでは多焦点カメラが設置されていないイタリアでは連帯責任の形で(処分が出る場合は)『該当区画の閉鎖』が科されます。ただ、この対処だと “自称ファン” による差別行為が止まることは期待できません。当人はノーダメージだからです。

 プレミアリーグのように「対象者の特定+警察案件」として対応する形態がイタリアでも一般的になるかが今後の注目点になると思われます。

 

 異議申し立てが認められたとしても、クアドラード選手は今季のコッパ・イタリアで再び出場機会を得ることは難しいでしょう。2試合の出場停止に軽減されても決勝戦は出場不可だからです。

 起用可能な試合が限定されてしまっただけにアッレグリ監督がどのように選手起用をするのかに注目です。