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ユベントス、キャピタルゲインゲート問題で99ページからなる上申書を CONI に提出して控訴

 イタリアの通信社 ANSA によりますと、2月末にキャピエタルゲインゲート問題でイタリア五輪委員会(CONI)に控訴したユベントスが提出した上申書が99ページにも上るとのことです。

 CONI の判決は60日以内に出される予定であるため、4月中には結論が出ると思われます。

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 2023年1月下旬にイタリア・サッカー連盟(FIGC)はキャピタルゲインゲート問題の再審でユベントスにのみ「勝点15剥奪」の処分を科し、その根拠は司法関係者を唖然とさせるものでした。

 ユベントスは2月28日に CONI への控訴を完了。上申書に記された反論(の主要点)は以下のものであると ANSA は報じています。

  • FIGC はトリノ地検の盗聴捜査で得た音声記録を基に “新たな犯罪” を創作した
  • 「スポーツの結果を変えた」との主張を裏付ける根拠の不在

 要するに、「検察側が主張した罪状に記載されていない事象を根拠なく罰した司法手続きは無効」との論旨が “骨格” であることが伺える報道内容となっています。

 

 『スポーツへの忠誠』という争点ではない事柄が「処分の理由」として持ち出されましたし、別件を根拠に判決を下すことは法治の根幹を揺るがす問題です。

 また、FIGC 側は「スポーツの結果を変えた」と主張していますが、会計上の数字を見栄え良くしても『黒字倒産』のように資金繰りが問題で潰れるケースは珍しくありません。

 移籍金や給与の遅配が理由であれば、「スポーツの結果を変えた」との主張は説得力を持つでしょう。ただ、交換トレードによるキャピタルゲインだけでは説得力に欠けることは否めません。

 資金繰りに関しては(資金の流れを示す)キャッシュフローを確認することである程度は把握できるからです。

 

 FIGC の連盟裁判所が推定無罪を始めとする司法の一般的な原則を無視した判決を下していることは明らかです。「このイタリア国内でのスポーツ司法のプロセスを CONI が容認するのか」がポイントです。

 CONI の判決は60日以内に出される予定であるため、どのような結論となるのかに注目です。