ユベントスは公式サイト上でBチーム(= Next Gen)に所属するサミュエル・イリング選手との契約を2025年まで延長し、同選手はトップチーム所属になったと発表いたしました。左 WB としてプレー機会を得ることになるでしょう。
イリング選手は2003年10月生まれの19歳。チェルシーの下部組織出身の左利き WG でユベントスには2020年夏に加入し、プリマヴェーラやBチームで経験を積み重ねていました。
ユベントスとの契約は2023年夏まで。
Bチームに活躍の場を移した今季はトップチームに負傷離脱者が続出したこともあり、「コスティッチ選手の代役」として左 WB でのプレー機会を得るとベンフィカ戦などでインパクトを残し、クラブが契約延長交渉に動く要因となりました。
「2027年夏までの契約延長」との報道もありましたが、最終的には「2025年夏まで(の2年延長)」と「トップチーム所属」で合意。
これは「ユベントスが提示した(と思われる)2027年までの年俸額よりも高い評価を得られるプレーをピッチ上で示せる」との自信が選手や代理人にあるからでしょう。
選手が評価を高めてくれることはユベントスにとって悪い話ではありません。
“評価の高い若手有望株” が『クラブが適正範囲内と考える年俸水準』を超える要求額を求めた場合に「高額な移籍金」で売却できるからです。
また、“ユベントスで成長できると考える次の若手有望株” が「ユベントス加入」を熱望する要因にもなるため、チームの新陳代謝が促されることはプラスに機能することでしょう。
イリング選手は今回の契約延長で『トップチーム所属』となったため、2022/23 シーズン後半戦は「コスティッチ選手の出場期間をコントロールする役割」が期待されることになります。
カップ戦を中心に左 WB として「攻撃時には左サイドでの『横幅の確保』や『仕掛け』」が期待され、「守備時には味方のサポートに回る献身性」が要求されることになるでしょう。
相手チームからの対策も徐々に進んでくると予想されるため、その中でもイリング選手が成長曲線を描いてくれることに期待です。