『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスが2023年1月の移籍市場でエンポリの正 GK ヴィカーリオ選手の保有権獲得を狙っているとのことです。
ただ、ユベントスはシュチェスニー選手とペリン選手の実力者2人を擁しているため、ヴィカーリオ選手の獲得で得られるメリットが少ないことに留意する必要があるでしょう。
ヴィカーリオ選手は1996年10月生まれの26歳。ウディネーゼの下部組織出身の GK で昨季からエンポリで正 GK としてホジションを掴んだ選手です。
アルバニア代表戦(11月16日)とオーストリア代表戦(11月20日)を控えるイタリア代表にも選出されており、GK としての実力が評価されていることは間違いないでしょう。
ただ、ユベントスは正 GK シュチェスニー選手と第2GK ペリン選手のパフォーマンスは良好です。したがって、現時点でヴィカーリオ選手を獲得しても「宝の持ち腐れ」になる可能性が高いと思われます。
Name | Age | 22/23 | 23/24 | 24/25 |
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シュチェスニー | 32 | €6.5m | €6.5m | |
ペリン | 30 | €1.7m | €1.7m | €1.7m |
ピンソーリョ | 32 | €0.3m | ||
Name | Age | 22/23 | 23/24 | 24/25 |
ヴィカーリオ | 26 | エンポリの正 GK | ||
アウデーロ | 25 | サンプドリアの正 GK |
シュチェスニー選手とペリン選手のどちらかが「2023年夏での退団」を水面下でクラブに伝達しているのであれば、2023年1月にヴィカーリオ選手を獲得すべきです。
それ以外の場合はヴィカーリオ選手の獲得は見送らなければなりません。そうしないと来夏に『3人の実力者による GK 問題』に見舞われることになってしまうからです。(※ 2022/23シーズン後半戦はエンポリに期限付き移籍の前提)
ガゼッタ紙が報じているヴィカーリオ選手に関心を示している理由が「トッテナムやローマに獲得されたくないから」という消極的なものです。
ユベントスの補強ポイントは「DF」が最優先ですし、新たに選手を獲得する前に「所属選手を売却する必要がある」ことを踏まえた立ち振る舞いをすることができるのかが注目点になると思われます。