『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「シュチェスニーがポーランド代表で実戦復帰したが、ペリンをユベントスの GK から外す理由が見当たらないのでは?」と報じています。

この指摘は事実ですが、『GK 論争』にまでは発展しないでしょう。ユベントスでは『GK 論争』が起きる要件を満たしていないと考えられるからです。
『GK 論争』が起きるには「2人以上の GK」が「正 GK としての実力」と「正 GK 待遇に相当する選手契約」を有しているケースがほとんどです。
ユベントスではシュチェスニーとペリンの両 GK が『ユベントスの正 GK』を務めることができるパフォーマンスをピッチ上で示しており、『GK 論争』が起きる土壌はあります。
しかし、「契約」がそれを阻むことになると思われます。
ペリン選手は『2022年夏に満了する契約』を今年4月に2025年夏まで延長しました。その際、『第2GK としての契約』に近い条件で合意していることでしょう。
そうでないなら「契約延長で合意」に達することはないからです。
つまり、ユベントスで『GK 論争』が起きるのは「シュチェスニー選手のパフォーマンスが “一向に” 上向かない場合」に限定されます。
「2人の GK が見せるパフォーマンスが同等」なら、シュチェスニー選手を『正 GK』に据えることは問題にはなり得ません。
したがって、ガゼッタ紙の懸念は杞憂で終わることになるでしょう。
ユベントスは GK が足を引っ張っているのではありません。フィールドプレーヤーに適切な『ゲームプラン』を授け、チームとして機能することで巻き返しに成功するのかに注目です。