『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「実力者の GK を2人擁するユベントスは将来構想をどうするのか」との記事を掲載しています。若返りが難しくなってしまった現状は芳しくないと言わざるを得ないでしょう。
ユベントスはシュチェスニー選手(33歳)とのペリン選手(30歳)の実力者が GK して所属し、“今季までは” 何の問題もありませんでした。
しかし、チャンピオンズリーグ出場権を喪失した 2023/24 シーズン以降は事情が異なります。「チーム総年俸の圧縮」が不可避だからです。
シュチェスニー選手の推定年俸は650万ユーロ。この額で「GK 陣全体への年俸の大部分」を消費することになります。
ガゼッタ紙のデッラ・ヴァーレ記者は「カンファレンスリーグがないならシュチェスニーだけで十分では?」との記事を執筆していますが、リスクマネジメントと費用対効果を踏まえると「それだと割に合わない」との結論にならざるを得ないでしょう。
ユベントスの『今後数年の GK 編成』は「ペリン選手を正 GK に据えて第2GK には “足元の技術に秀でた若い選手” を配置してのポジション争い」が理想です。
- ユベントスの GK 陣の序列
- ペリン(30歳)
- 【補強ポイント】
- 25歳以下が理想
- 好調時のシュートストップ能力やクロス対応能力がペリンに匹敵
- ビルドアップに参加する足元の技術はペリンを凌駕
- ピンソーリョ(33歳)
「マイボールを(後方から)繋いでシュートまで持ち込む」にはシュチェスニー選手やペリン選手だと物足りないと見なされるでしょう。今夏に引き抜きを噂する報道が見当たらないことが根拠です。
その反面、アウデーロ選手(26歳)やカルネゼッキ選手(22歳)が “ユベントスの第2GK” として獲得報道が出ているのは「足元の技術が重要視され始めた若い世代の GK」だからです。
彼らは「ペリン選手が正 GK ならクラブ財政的に迎え入れることは可能」ですが「シュチェスニー選手が GK 陣の予算の大部分を消費している現状では不可能」です。だから、難しい局面と見なされるのです。
2025年夏までの現行契約を有する “30代の GK 陣” は「若返り」が課題となるのは時間の問題です。どのタイミングで課題の解消に取り組むことになるのかに注目です。