『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「アッレグリ監督のための補強した CF で1番機能しているのは最も安価なミリク」とユベントスの補強戦略を批判しています。
アッレグリ監督の求めるスタイルではミリク選手を CF にすることが理想でしょう。ただ、アッレグリ監督は立場が揺らいでおり、“新監督” の下でも『CF 陣の現時点での序列』が維持される保証はありません。
そのため、フロント陣にとっては悩ましい事態が続くことになると思われます。
ガゼッタ紙が記事で触れた CF は以下の3選手です。
- ヴラホヴィッチ(22)
- 移籍金: 7000万ユーロ(※ ボーナスなどを除く)
- 推定年俸: 700万ユーロ
- ケーン(22)
- 移籍金: 3500万ユーロ(※ 買取義務が発動時)
- 推定年俸: 250万ユーロ
- ミリク(28)
- 移籍金: 1000万ユーロ(※ 買取オプション行使時)
- 推定年俸: ?
ミリク選手が「最もストレスなくピッチ上で持ち味を発揮できている」ことはプレーおよび結果から明らかでしょう。その一方でヴラホヴィッチ選手とケーン選手は周囲の味方と歯車が噛み合っていない印象は否めません。
ヴラホヴィッチ選手は「DF ラインの裏への抜け出し」を最優先にしていますが、動き出したタイミングで(後方の味方からの)縦パスが出されるケースはほとんどありません。
また、相手 CB を背負ってのポストプレーやクロスに合わせる空中戦には改善の余地があり、これらの不得意なプレーを強いられることでストレスを溜め込んでいる様子も見て取れます。
ユベントスは「 “流れの中で持ち味をほとんど発揮できていない CF” の獲得に7000万ユーロの大金を投じて獲得」した状況ですから、メディアから揶揄されるのは止むを得ないでしょう。
また、貴重なクラブ内育成選手の条件を満たすケーン選手を復帰させるために3500万ユーロの費やす予定ですが、ミレッティ選手などの台頭で1年前とは環境が激変しています。
現状のケーン選手が見せているパフォーマンスでは買い戻すことに疑問符が付くのは仕方のないレベルです。そのため、アッレグリ監督が采配を取り続ける限り、風当たりは強いままだと思われます。
伸び代がある若手有望株を “停滞” させている現状は「アッレグリ監督への批判要素」になり得ます。結果も残せていない状況では解任が既定路線でしょう。フロント陣がどのような判断をするのかに注目です。