『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスが期限付き移籍で加入中のミリク選手との契約を完全移籍に切り替えるかで悩んでいるとのことです。これはシーズン後半戦でのパフォーマンスが影響してのことでしょう。
ミリク選手は1994年2月生まれの29歳。マルセイユからの期限付き移籍でユベントスに加入し、2022/23 シーズンはセリエAで27試合1589分に出場し、7得点1アシストと結果を残しました。
ミリク選手を買い取った場合の所属契約は2026年夏まで。移籍金はインセンティブを含む総額で900万ユーロ。推定年俸は350万ユーロと “お値打ち” であることは明らかです。
(減価償却費が年300万ユーロ、税込の推定年俸を加算してもミリク選手の人件費は年1000万ユーロを下回るため)
それでも買取オプションの行使を躊躇しているのは「シーズン後半戦のパフォーマンスがあまりに優れなかったから」でしょう。
1月末に行われたセリエA第20節モンツァ戦で途中出場をしたミリク選手は左太ももを負傷。約2ヶ月の離脱を強いられました。
3月の国際Aマッチデーが明けた4月から復帰したものの、ゴールは第32節ボローニャ戦での1点だけ。ヨーロッパリーグやコッパ・イタリアでのゴールやアシストもありませんでした。
離脱前は「164分に1点(≒2試合に1点)」だったペースが復帰後は「605分で1点(≒ 6〜7試合で1点)」にまで大きく低下したのです。経営陣が「買取オプションを行使して大丈夫なのか」と不安になるのは当然です。
現場の責任者であるアッレグリ監督が『ミリク選手の復調』を担保できないのであれば、オプション行使の見送りも選択肢になります。フロント陣がどのような判断を下すのかに注目です。