『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍交渉が進行中のラビオ選手は年俸面で折り合いが付かず決裂する可能性が生じているとのことです。
ユベントスの補強戦略にも影響が生じるだけに悩ましい状況と言わざるを得ないでしょう。
ユベントスは「今夏で現行契約が残り1年になったラビオ選手の売却は可能」という立場です。新加入のポグバ選手とポジションが重複しますし、“換金” への抵抗は少ないことが理由です。
ラビオ選手のマンチェスター・ユナイテッド移籍は「ラビオ選手の年俸と代理人の手数料」が残る障壁となっていたのですが、選手側の要求額にユナイテッド側が難色を示したことで交渉が頓挫したと報じられています。
この状況はユベントスの補強戦略にも影響が生じることでしょう。
ラビオ選手が退団する前提でユベントスは PSG からパレデス選手を「レジスタの主力」として迎え入れる計画を立てていたと考えられます。この場合の登録枠は「ロヴェッラ選手を期限付き移籍で放出」すれば確保可能です。
左インサイド | レジスタ | 右インサイド | |
---|---|---|---|
主力 | ポグバ | パレデス | ロカテッリ |
横一線 (準主力) |
X (ミレッティ) |
ザカリア マッケニー ミレッティ |
|
控え | ファジョーリ | (ロカテッリ) |
X |
放出可 | アルトゥール |
ところが、ラビオ選手の退団が頓挫するとユベントスの目論みが崩れることになります。「ロヴェッラ選手以外にもう1人の放出」が(登録枠の関係で)不可避となるからです。
しかも「(パレデス選手を獲得しない状況でロヴェッラ選手を貸し出すと)レジスタがロカテッリ選手しかいない」という厄介な問題にも直面してしまいます。この状況は避けたいところでしょう。
ラビオ選手の移籍交渉が合意に達するのか。それとも決裂してユベントスに残留することになるのかに注目です。