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パレデスの買取義務は要件未達で消滅?中盤 MF 陣による序列争いでの遅れも買取に向けては逆風に

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』が PSG からユベントスに期限付き移籍で加入しているパレデス選手の買取義務が発動する要件は「チャンピオンズリーグのグループ突破」と報じています。

 ユベントスはチャンピオンズリーグでグループ敗退を喫し、パレデス選手は中盤 MF 陣での序列争いで遅れを取っています。

 買取義務の発動要件がガゼッタ紙の報道どおりなら、「パレデス選手が来季もユベントスに残る可能性は低い」と言わざるを得ないでしょう。

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 アルゼンチン代表のパレデス選手は2022年夏の移籍市場でユベントスに期限付き移籍で加入。

 『特定のスポーツ目標』を達成した場合に生じる買取義務や『特定のスポーツ目標』が達成されなかった場合でもユベントスがパレデス選手の登録権を獲得できるオプションが付随していることがクラブから発表されています。

 この『特定のスポーツ目標』は「チャンピオンズリーグの出場権獲得」が(ビッグクラブでは)一般的です。

 ところが「パレデス選手の契約ではチャンピオンズリーグのグループ突破が買取義務の発動要件」とガゼッタ紙は報じました。これだと「パレデス選手が来季もユベントスに残る可能性は極めて低い」と言わざるを得ないでしょう。

 

 まず、ユベントスは今季のチャンピオンズリーグでグループ敗退を喫しました。しかも、第4節マッカビ・ハイファ戦では “低調なパレデス選手” が足を引っ張っています。

 次に中盤 MF 陣の序列です。

表: 中盤3枚での構成時の序列(2022年11月22日時点)
左インサイド レジスタ 右インサイド
主力 ラビオ ロカテッリ
準主力 ミレッティ ファジョーリ
マッケニー
控え パレデス
離脱中 ポグバ    
貸出中 ニコルッシ
(Südtirol)
ロヴェッラ
(Monza)
ラノッキア
(Monza)
バッレネチェア ズエッリ

 レジスタではロカテッリ選手に水をあけられ、(DF ラインの前でのプレーを希望する)ファジョーリ選手など若手有望株が序列を上げている状況にあります。

 アッレグリ監督が旧知の記者に「今のユーヴェは仮の姿」と軽口を叩いていた頃なら出場機会は保証されていたでしょう。しかし、2023年の年明けからは「プレーで出場時間を増やして序列を高めることが必須な状況」に立たされています。

 しかも、ロヴェッラ選手などユベントスから他チームに貸し出し中の22歳前後の中盤 MF が複数人いるのです。パレデス選手は相当のハイパフォーマンスを継続しない限り、ユベントスが完全移籍に切り替えることはないと考えられます。

 

 選手の評価は「プレー」で変わりますが、序列が下がっていると目されるパレデス選手の場合は「評価を高めるために必要なプレー時間を得にくくなっている」のです。

 ただ、チームがヨーロッパリーグに回ったことで過密日程は続くため出場機会は得られるはずです。その時に自身の評価を高めるプレーを継続して披露することができるかが注目点になると思われます。