『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスはアルトゥール選手の放出先を探しているとのことです。ただ、減価償却費の残額や年俸を踏まえると移籍交渉は難航すると予想されます。

アルトゥール選手は1996年8月生まれの25歳。2020年夏にピアニッチ選手との交換トレードでユベントスに加入したものの、移籍金に見合った活躍を見せているとは言い難い状況が続いています。
帳簿上の減価償却費は残り4560万ユーロ。主力選手と見なされている25歳の MF に付けられる価格帯ではあるものの、“今のアルトゥール選手” にその値段を付けるチームは現れないでしょう。
これが「カタールW杯でのブラジル代表入り」のために継続した出場機会を求めるアルトゥール選手にとっての逆風となっています。
アルトゥールにとっての逆風は以下の2つです。
- ユベントスでの序列低下
- (クラブ内育成選手である)ミレッティの台頭
- ポグバ復帰の噂
- 移籍先となるチームの不在
- 減価償却費や年俸を負担できる資金力が必須
- アーセナルはファビオ・ビエイラの獲得が迫る
影響が大きいのはミレッティ選手の台頭です。ユベントスのクラブ内育成選手である18歳の MF はピッチ上で「アルトゥール選手と同等のパフォーマンス」を披露しました。
しかも今夏はポグバ選手の復帰が濃厚です。中盤 MF 陣でのアルトゥール選手の序列は今シーズンよりも下がることでしょう。だから、ユベントスは放出先を模索しているのです。
一方のアルトゥール選手も「カタールW杯でのブラジル代表入り」のためには継続的な出場機会が必要です。しかし、移籍先の有力候補と噂されたアーセナルはポルトからファビオ・ビエイラ選手の獲得が目前に迫っています。
代理人を務めるパストレッロ氏が新天地を見つけられるかが大きなウェイトを占めると思われます。
プレー機会を十分に得ることができていない選手の評価額は減少する一方です。その状況が進行する可能性があるアルトゥール選手の去就がどのような結末を迎えるのかに注目です。