『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ディ・マリア選手の獲得に動いているユベントスが提示条件を引き上げたとのことです。経営面での制約を外すことを意味しており、アッレグリ監督の強い意向が働いたものと思われます。
ユベントスはディ・マリア選手の獲得に以下の2つを選択肢を提示し、返答を待っていたものの良い返事を得られなかったために提示内容を引き上げたと報じられています。
- 2年契約・推定年俸700万ユーロ
1年契約・推定年俸500万ユーロ+ボーナス- 1年契約・推定年俸700万ユーロ
元々は税制優遇措置である『成長令』を適用できる「2年契約・推定年俸700万ユーロ」と『成長令』を適用できない「1年契約・推定500万ユーロ+ボーナス」の2つをユベントスは提示。
ただ、カタールW杯出場とW杯後のアルゼンチン復帰を考えて「単年・推定年俸700万ユーロ」を希望と見られるディ・マリア選手から良い返答は得られず。交渉は暗礁に乗り上げていました。
しかし、ユベントスはディ・マリア選手に条件を(1年・推定年俸700万ユーロ)にまで引き上げて再提示したとのこと。この水準は選手側の要件を満たすものですが、ユベントスは経営的に無理しているものです。
経営的に設けていたはずの制約を外すのは「現場(≒ アッレグリ監督)からの強い獲得要望」があったからでしょう。
『成長令』の適用外である「1年契約・推定700万ユーロ」に必要となる “税込の総額” は「2年契約・推定700万ユーロ」と同じなのです。後者は免税の対象となるため、クラブ経営的には前者の契約内容は好ましくないからです。
再提示した内容でもディ・マリア選手から良い返事が得られなかった場合は「撤退」を決断すべきでしょう。ユベントスがディ・マリア選手の判断がどうなるのかに注目です。