『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスのマーケティングチームが中盤 MF で余剰戦力となっている選手などをプレミア勢に売却するための交渉を本格化させるとのことです。放出がスムーズに進むかがポイントになるでしょう。
ユベントスの中盤 MF 陣の顔ぶれは現状で下表のとおりです。
LMF | DMF | RMF | |
---|---|---|---|
主力 | ラビオ | ロカテッリ | ファジョーリ |
準主力 | ポグバ | ロヴェッラ | ミレッティ |
契約下 | アルトゥール、ザカリア、マッケニー | ||
ニコルッシ、ラノッキア、バッレネチェア |
ラビオ、ロカテッリ、ファジョーリの3選手が 2022/23 シーズンの実績から『主力』の位置付けでスタート。
ファジョーリ選手が右鎖骨骨折からの回復で出遅れる可能性もあることから、「ポグバ、ロヴェッラ、ミレッティの『準主力』に位置する選手が開幕スタメンの座をプレシーズンで伺う」との構図になるでしょう。
こうした事情があるため、ポグバ選手が例年にないほどトレーニングの始動を早めているのです。
その一方でユベントスのフロント陣が売却先を探しているアルトゥール、ザカリア、マッケニーの3選手は「コンスタントに出場してチームに貢献すること」が期待された『主力格の選手』です。
ただ、アッレグリ監督の下で 2023/24 シーズンに主力選手になるためのレギュラー争いをすることが困難な状況であることは(序列的にも)否定できません。
だから、ユベントスは “アッレグリ監督よりも高い評価をしてくれる指揮官が率いるチーム” への売却を試みているのです。
DF 陣の余剰戦力と比較して「関心を示すチームが実在すること」はポジティブな要素であり、良い新天地が見つかるかが注目点になるでしょう。
余談ですが、ユベントスがプレミア勢に売り込みをかけている理由は「最下位のチームでも放映権料の分配が1億ユーロ強もあるから」です。
この額は「ユベントスが UEFA チャンピオンズリーグで得る収入額よりも多い」のです。ユベントスの希望額を満たす資金力を有するクラブに売り込みをかけるのは当然ですし、良い取引が妥結されるのかに注目です。