ユベントスは公式サイト上でアルトゥール選手がユベントスとの契約を2026年まで1年延長した上でフィオレンティーナへの期限付き移籍が決定したと発表いたしました。
発表されたプレスリリースは以下のとおりです。
選手アルトゥールの一時譲渡に関する
フィオレンティーナとの合意事項
トリノ、2023年7月22日 ー ユベントス・フットボールクラブは ACF フィオレンティーナと選手アルトゥールの登録権を200万ユーロおよび特定のスポーツ目標達成時に最大200万ユーロのボーナスが発生する形式で2024年6月30日まで一時譲渡することで合意いたしました。
本合意ではフィオレンティーナが当該選手の登録権を完全に獲得するオプションも付与されています。合意した金額は3年分割2000万ユーロです。
アルトゥール選手は1996年8月生まれの26歳。2020年夏にピアニッチ選手との交換トレードでユベントスに加入するも真価を発揮したとは言えず。負傷などで適応に苦しみました。
2022/23 シーズンはプレミアリーグのリヴァプールに期限付き移籍。しかし、太ももの筋肉を断裂する大怪我でシーズンを棒に振ることを強いられてしまいました。
そのアルトゥール選手に救いの手を差し伸べたのはフィオレンティーナ。
主戦レジスタのアムラバト選手が退団有力と目されており、ユベントスの出場辞退で UEFA カンファレンスリーグへの出場が現実味を帯びているチームです。“中盤でボールを持てる技術力” が高く評価されての加入と言えるでしょう。
ちなみにユベントスがアルトゥール選手との契約を1年延長した理由は「年間の減価償却費を圧縮するため」です。
- アルトゥールの残存簿価: 3260万ユーロ(2023年6月30日時点)
- 旧契約(25年夏まで)での年間減価償却費: 1630万ユーロ
- 新契約(26年夏まで)での年間減価償却費: 1090万ユーロ
来夏の残存簿価は当初の想定よりも多くなりますが、買取オプションが行使されれば問題はないとの認識なのでしょう。まずはアルトゥール選手がフィオレンティーナで本領を発揮してくれることに期待です。