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3000万ユーロ弱の移籍金を用立てるビッグクラブが見当たらないため、モラタの去就決定は長期戦に?

 アトレティコ・マドリードから買取オプションが付随した期限付き移籍でユベントスに加入したモラタ選手ですが、ユベントスがオプション行使を見送ったことで去就が不透明になっています。

 有力な移籍先が見当たらないことから長期戦になるでしょう。

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 モラタ選手は2020年夏にアトレティコがオプションを行使してチェルシーから保有権を獲得。ただ、シメオネ監督のスタイルにフィットしたとは言いがたく、2020年夏から(結果的に)2年連続でユベントスに期限付き移籍をしています。

 ユベントスはレンタル料として2000万ユーロを支払っており、追加の支出には消極的です。

 一方のアトレティコはチェルシーからモラタ選手の保有権を買い取るために約4500万ユーロの移籍金を支払ったと見られています。代理人の手数料などを考慮すると減価償却の残高は「3000万ユーロ弱」でしょう。

 アトレティコとしては「3000万ユーロ弱の移籍金を払ってモラタ選手を獲得するクラブ」を求めているのですが、手を挙げるクラブが見当たらないことが実情です。これが長期戦になる最大の理由です。

 

 と言うのも FW が補強ポイントになっているビッグクラブが少なく、CF は「買い手市場」になっているからです。

表: 主要クラブの CF 事情
クラブ 備考
マン・シティ ハーランドを獲得済
レアル・マドリード ベンゼマが君臨。必要なのは若返り
バイエルン レバンドフスキが在籍もバルサ行きの噂。リバプールのマネが本命
バルセロナ 1月にオーバメヤンを獲得済。レバンドフスキの獲得を優先?
マンチェスター・U ロナウドが在籍中
PSG ムバッペが君臨し、メッシやネイマールと FW 陣は飽和状態
リバプール FW 陣は人員整理が必要な状況
チェルシー ルカクが頭痛の種だが、モラタはチームにフィットしなかった過去
ユベントス ヴラホビッチがいるため、左 WG として評価
トッテナム CF はケインが君臨。3トップも序列は固定
アーセナル CF の補強が必須。シティのジェズスが本命?

 1月の移籍市場で『モラタ選手の獲得』に注力したバルセロナですが、今夏はバイエルンのレバンドフスキ選手の獲得に尽力している模様です。評価額の高い選手をプレミア勢に売却すればレバンドフスキ選手の移籍金の捻出は容易でしょう。

 ビッグクラブで CF を探す必要があるのはアーセナルの本命はシティのジェズス選手だと思われます。

 両者は来夏に現行契約が切れますが、「プレミアリーグでの実績」と「モラタ選手より4歳若い25歳」でジェズス選手の獲得交渉を優先すると考えらえるからです。

 

 ユベントスは「モラタ選手がアッレグリ監督の下で何ができるか」を把握しているため、獲得交渉が長期戦になって困ることはありません。モラタ選手の去就がどのような結末を迎えるのかに注目です。