2021/22 UEFA ユースリーグ・ラウンド16が行われ、アウェイで AZ と対戦したユベントスは 0-0 で PK 戦に突入した末に 4-5 で勝利し、クラブ史上初の準々決勝に駒を進めした。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: センコ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ 13: ムハレモビッチ 16: ローヒ(→ 15' st. 4: オミッチ) |
MF | 14: ムラッツィ 10: ボネッティ (C) 3: トゥリッキア 11: イリング |
FW | 25: エンバングラ(→ 21' st. 7: ハサ) 17: キボツォ(→ 42' st. 28: ストリドンク) |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。週末のインテル戦からはイリング選手を除き、MF と FW を総入れ替えして一発勝負の決勝ラウンドに臨みます。
試合は立ち上がりの2分にイリング選手が左サイドを突破して GK と DF の間にクロスを入れると逆サイドで詰めていたムラッツィ選手が合わせる。だが、シュートは相手 DF にスライディングで防がれてゴールとはならず。
ユベントスは25分にサボナ選手が入れたクロスに中央でキボツォ選手が合わせたが、これは GK ヴェステルフェルト選手が好セーブで応戦。こぼれ球の狙ったイリング選手のシュートは枠を捕らえない。
対する AZ は37分にデ・ヨング選手がカウンターで持ち上がって決定的なシュートを放つもボールは枠のわずかに左を通過。こちらも均衡を破れず、前半は 0-0 で終了する。
後半もチームとして押し込むユベントスに対し、AZ はトップ下のデ・ヨング選手を中心に応戦する。
AZ に最大の決定機が訪れたのは67分。デ・ヨング選手が左サイドから浮き球のクロスを入れると逆サイドで走り込んだメールデンク選手がヘディングシュート。しかし、GK センコ選手が反応したことでクロスバーに跳ね返り、ポク選手も押し込めない。
先手を取りたいユベントスだったが80分にアクシデント。途中出場のオミッチ選手がメールデンク選手を潰した際のファールで2枚目のイエローとなり、残り時間を1人少ない状況で戦うことを強いられてしまう。
しかし、ユベントスは 5-3-1 での籠城戦を敢行し、残り時間を無失点で切り抜けることに成功。大会規定で延長戦は行われず、勝敗の行方は PK 戦に委ねられる。
両チームの4人全員が成功して迎えた5人目。先攻の AZ はスハウテン選手が正面を狙うも、GK センコ選手が残していた右足で蹴り出して失敗。ユベントスはストリドンク選手がゴール右上に蹴り込んで勝負あり。
PK 戦を 4-5 で制したユベントスがリバプールが待つ準々決勝に駒を進めた。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「クラブにとって歴史的快挙であり、私達が代表していることを誇りに思います。今日は私達が日々行なっていることの集大成です。集中して仕事に取り組み、過去から学び、冷静な頭とクリアな状態を保ちました。
この勝利は並外れたことを成し遂げたチームへの適切な賞です。選手たちにとっては長期に渡って忘れられない特別な日になるでしょう。
今日はスタートから上手く行きました。また、1人少なくなった後も集中力を切らすことはありませでした。サッカーは取ったり取られたりです。
今は当たり前の感情をすべて受け止めています。それが過ぎ去れば成長を続けることでしょう。数日後にはカンピオナートが待っています。そして本大会を誇らしく振り返るでしょう」
ユベントスはユースリーグが発足してからの最高成績はベスト16でしたので準々決勝に進出したことで新たな歴史が作られました。試合は一進一退で後半はピンチに陥ったものの、90分を耐え切ったことは大きな実績です。
PK 戦ではセンコ選手が5人目をストップし、AZ の下部組織からユベントスに加入したストリドンク選手が激闘に終止符を打ちました。18歳以下の選手が中心となり、Bチーム(= U-23)を主戦場とする選手の “補強” に頼らずに勝ち進んだことは自信になるでしょう。
プリマベーラの次戦は3月6日(日)に予定されているカンピオナート第22節サンプドリア戦です。リーグ戦で3位に付けるサンプドリア戦でも粘り強いプレーを見せることができるのかに注目です。