スクデットを懸けた 2021/22 プリマベーラ・プレーオフが行われ、準決勝でローマと対戦したユベントスは 2-0 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: センコ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ 13: ムハレモビッチ(→ 14' st. 18: トゥルコ) 3: トゥリッキア(→ 33' st. 16: ローヒ) |
MF | 14: ムラッツィ 10: ボネッティ(→ 14' st. 26: セクララツ) 4: オミッチ (C) 11: イリング |
FW | 7: ハサ(→ 21' st. 9: チェッリ) 17: キボツォ(→ 33' st. 28: ストリドンク) |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。先日のアタランタ戦からはボランチのオミッチ選手と FW のハサ選手の2人が新たに先発する布陣で試合に臨みます。
最初に枠を捕らえるシュートを放ったのはユベントス。11分にサボナ選手がロングシュートを放ったが、これは GK マストラントニオ選手が難なくストップする。
ユベントスは膠着した試合の中で31分にハサ選手のポストプレーからボネッティ選手が左足で狙うも、これは力み過ぎてシュートは枠を捕らえない。33分にハサ選手がミドルシュートを放ったが、 GK マストラントニオ選手の牙城は崩れない。
対するローマは37分にファティカンティ選手の縦パスをペナルティーエリア内で受けたケルビーニ選手が中央に持ち出してシュート。しかし、これは GK センコ選手が横っ飛びセーブで阻む。
試合が動いたのは46分。ローマはペナルティーエリア寸前で FK を獲得すると、これをトリピ選手がゴール右隅に蹴り込んで先制に成功。ローマが1点のリードで前半を折り返す。
勝ち抜けには2点が必要となったユベントスは50分に右 CK から逆サイドにいたエンゾアンゴ選手がトラップから左足で狙ったがシュートはクロスバーを直撃。このプレー後の混戦からローマはケルビーニ選手がロングカウンターを発動させるが、エンゾアンゴ選手のカバーリングでピンチの芽は摘み取られる。
しかし、ローマに渡った流れを引き戻せない。69分にローマはヴォルパト選手が右サイドを抜け出して左足でコントロールシュートを放つが、GK センコ選手が CK に逃れる好守を見せる。
ユベントスは75分に左サイドからのクロスにタイミング良くペナルティーエリアに侵入したイリング選手が左足で合わせたが上手くミートせず。GK マストラントニオ選手への柔らかいパスとなり、チャンスを逸してしまう。
すると77分にローマはトリピ選手からのパスを受けたパドゥラ選手が左サイドからダイレクトシュート。これは GK センコ選手が反応するも、こぼれ球をヴィカリオ選手がヘディングで押し込んで2点目を奪うことに成功する。
ユベントスは86分にロングフィードに反応したストリドンク選手が個人技を活かしてボールを保持してシュートに持ち込むが、GK マストラントニオ選手のセーブに阻まれて一矢報いることはできず。
結局、試合はこのまま 2-0 で終了。リーグ戦を首位で終えたローマがユベントスを下し、プレーオフ決勝に駒を進めた。
なお、試合後にボナッティ監督は次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「私達は今日の試合ですべてを出し尽くそうとしたことに気づいています。このグループは並外れたシーズンを送り、今日の試合でもそうでした。点差は付けられたもののプライドと誇りを持って最後まで戦いました。
素晴らしいシーズンは大きな感情とともに終わりを告げます。私達はユーヴェの名前をユースリーグのようなコンペティションでも高いレベルに引き上げました。
グループ全体の感動、満足、そして成長があります」
プレーオフ敗退となったことでプリマベーラも 2021/22 シーズンが終わりを告げました。タイトル獲得とはならなかったものの、ユースリーグでの大躍進など収穫の多いシーズンになったことは事実でしょう。
来季の目標は「選手の入れ替えを行いつつ、2021/22 シーズンと同様の試合内容を維持すること」になるはずです。
チームの主力選手としてシーズンを戦い抜いた中心選手は U-23 に加入することを考えると、選手の “進路” が注目点になるでしょう。選手たちには来季以降も素晴らしい成長曲線を描いて欲しいと思います。