移籍に関する報道を行うジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が「ユベントスがアルトゥールへのオファーを精査している」と自身のツイッターで伝えています。ユベントスは移籍金を回収する必要があるため、この点がネックになるでしょう。

ユベントスにとってアルトゥール選手が非売品ではないことは事実です。また、選手の代理人を務めるパストレッロ氏が「カタールW杯でブラジル代表に入るために出場機会が必要」と述べており、去就が注目される状況に変わりありません。
したがって、「アルトゥールを獲得できるのか」との問い合わせがユベントスに持ち込まれるのは自然なことです。
問題となるのは「移籍交渉が進展するか」でしょう。アルトゥール選手が『非売品』なら獲得オファーは門前払いとなりますが、『条件次第では売却可』の現状では “交渉の場” は設けられることになるからです。
ただ、(財政が厳しい状況にある)ユベントスはアルトゥール選手を安売りする考えがないことも事実です。その理由の1つはアルトゥール選手の獲得に要した移籍金の減価償却費です。
- 減価償却費の残額
- 2021年夏: 5760万ユーロ
(→ 2022年1月: 5040万ユーロ) - 2022年夏: 4320万ユーロ
- 2023年夏: 2880万ユーロ
- 2024年夏: 1440万ユーロ
- 2025年夏: 契約満了
- 2021年夏: 5760万ユーロ
ピアニッチ選手の移籍金は『キャピタルゲイン』として計上しているはずですから、“相殺” は期待できません。そうなると「減価償却費の残額と同等の移籍金を得られるか」が焦点になりますが、ハードルが高いことは明らかです。
4000万ユーロ近くの移籍金を見積もったとしても、その額を出すクラブが今冬に現れる可能性は低いと思われます。
Arsenal are working to sign a new midfielder. Bruno Guimarães appreciated but currently not discussed as January target - deal too complicated, €45m fee. 🔴 #AFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) 2022年1月8日
Arthur Melo on loan has been discussed days ago - but still no talks/contacts with Juve. Three names in the list.
同じく移籍専門記者であるファブリツィオ・ロマーノ氏によりますと、アーセナルがアルトゥール選手を獲得候補としてリストアップはしているとのこと。この動きが具体化するかがポイントになるでしょう。
アッレグリ監督が 4-3-3 を基本形にするなら、アルトゥール選手はインサイドハーフで躍動する可能性が大いに存在します。移籍市場が閉まるまでの時間は残されているだけに去就がどう決着するのかに注目です。