『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、フィオレンティーナからマンチェスター・ユナイテッドに期限付き移籍中のアムラバト選手がユベントスの獲得候補リストに入ったとのことです。
(財政的な問題を抱える)両クラブ間で合意に達する可能性があるため、場合によっては交換トレードが成立することもあり得るでしょう。
ユベントスが保有権を持つアルトゥール選手とフィオレンティーナが保有権を持つアムラバト選手を取り巻く状況は以下のとおりです。
- アルトゥール
- 1996年8月生まれの27歳
- ユベントスと2026年夏までの契約
- アッレグリ監督の志向とは合わず
- フィオレンティーナに期限付き移籍中
- イタリアーノ監督からの評価は良好
- 2000万ユーロの買取 OP 行使にクラブが難色
- アムラバト
- 1996年8月生まれの27歳
- フィオレンティーナと2025年夏までの契約
- イタリアーノ監督からの評価は芳しくない
- マンチェスター・Uに期限付き移籍中
- テン・ハフ監督はパフォーマンスに満足しておらず
両選手とも「保有権を持つクラブの現監督から評価されていない」という共通点があり、今シーズンに新天地を求めました。
アルトゥール選手は充実のシーズンを過ごしていますが、アムラバト選手はそうとは言えず。フィオレンティーナが『アムラバト選手の買取 OP 行使によって得た資金』でアルトゥール選手を獲得する可能性は低い状況となっています。
その状況はユベントスとフィオレンティーナが「構想外の選手を抱えることになる」ため、両クラブに『アルトゥールとアムラバトの交換トレード』を成立させた方が得策との思惑が働きます。
ユベントス側の利点は「アルトゥール選手に要する高額な人件費から解放」されることです。減価償却費だけで1000万ユーロ。年俸を含めると年間2000万ユーロの圧縮は経営的に魅力的です。
仮にアムラバト選手を『マッケニー選手と同程度の人件費』で獲得できるのであれば、“レジスタとしての守備力にも定評のあるアムラバト選手” の獲得に本腰を入れるだけの価値はあるでしょう。
ただ、2024年夏の移籍市場で『アルトゥールとアムラバトの交換トレード』を成立させてしまうと「アムラバト選手の契約が残っている期間はイタリアーノ監督を招聘できない」という問題を抱えることになります。
これらのメリットとデメリットを比較した上でどうするかは経営陣が判断を下すことになるでしょう。
2024/25 シーズンのユベントスは現状だと年間60試合近くに達する公式戦を消化することになるため、選手層を厚くする必要に迫られています。その中でフロント陣がどのように動くのかに注目です。