『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスが1月の移籍市場で PSG に所属するイカルディ選手の獲得を目指しているとのことです。ただ、実現にはハードルが高いと言わざるを得ないでしょう。
イカルディ選手は1993年2月生まれの28歳。2019年夏にインテルから PSG に期限付き移籍で加入し、2020年夏に完全移籍となったアルゼンチン代表の選出歴を有する CF です。
ただ、今季は PSG で出場機会を満足に得ることができていません。
メッシ選手が加入した PSG は前線にムバッペ選手やネイマール選手がいるため、イカルディ選手の序列は最高でも4番手です。ハードワークではディ・マリア選手が評価されている事実を踏まえると出場機会はあまり望めないでしょう。
ユベントスは深刻な得点力不足に見舞われており、イカルディ選手の獲得に乗り出したとしても不思議ではありません。しかし、獲得に向けた問題が横たわっていることも事実です。
- 獲得に費やす資金がない
- イカルディ選手の現行契約は2024年夏まで
- 年俸は推定1000万ユーロ弱
- 前線からの守備での貢献は期待できない
- セリエAの大一番は1月に組まれている
ユベントスがイカルディ選手を獲得できる唯一のシナリオは「買取オプションが付随した期限付き移籍」でしょう。完全移籍は移籍金を捻出する余裕はありません。しかも、イカルディ選手が年俸を下げることも条件です。
また、アッレグリ監督が「守備」を要求する指揮官です。“守備をしない FW” であるイカルディ選手とディバラ選手の2人を同時に起用する可能性が低いことは否定できません。
したがって、イカルディ選手の獲得は噂だけで終わることが有力と思われます。
チームへのテコ入れが必要なユベントスがどのように移籍市場で立ち振る舞うのかに注目です。