『コリエレ・デラ・セーラ』によりますと、PSG で出場機会の確保に苦しんでいるドンナルンマ選手にユベントス移籍の可能性があるとのことです。ただ、現実の制約を考えると移籍が実現する可能性は低いでしょう。
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コリエレ紙は「来夏に移籍の可能性」と書いていますが、状況を整理すると以下のようになります。
- 所属クラブ: PSG
- ドンナルンマ(22)を「ナバス(34)の後継者」として期待
- ドンナルンマとは2026年までの契約
- 選手側: ドンナルンマ
- 現状は第2GK
- 「チャンピオンズリーグ前後の国内リーグ戦」と「国内カップ戦」が主な出場機会
- 序列が入れ替わる見込みは少ない
- 現状は第2GK
- 移籍先と噂されるクラブ: ユベントス
- GK が不安定(でチームの調子も上がり切らず)
- 正 GK のシュチェスニー(31)がミスを連発中
- 第2GK のペリン(28)の契約は来夏まで
- コロナ禍の影響で移籍金や選手の年俸に回せる資金は乏しい
- GK が不安定(でチームの調子も上がり切らず)
PSG にとってドンナルンマ選手の獲得は「将来に向けての投資」ですから、保有権を簡単に手放すことはないでしょう。
移籍先として噂されるユベントスは「GK に問題」を抱えていますが、「ドンナルンマ選手の獲得に費やす資金を捻出することは不可能な状況」にあります。したがって、ドンナルンマ選手がユベントスに加入する見込みは皆無に近いと思われます。
ユベントス(やレアルおよびバルサ)は『スーパーリーグ構想』で PSG とは緊張関係にあります。そのため、PSG から選手を引き抜くことは現実的とは言えません。
また、2024年までの現行契約を残すシュチェスニー選手の処遇問題も発生することになります。これらの状況を考えるとユベントスが「来夏にドンナルンマ選手の獲得」を優先事項にすることはないでしょう。
メディアの希望的観測が現れただけの記事と言えるはずです。