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【採点】 2022/23 UEFA チャンピオンズリーグ第6節 ユベントス対 PSG

 2022/23 UEFA チャンピオンズリーグ第6節 PSG 戦はヌーノ・メンデス選手の勝ち越しゴールで PSG が 1-2 で勝利しました。なお、マッカビ・ハイファが敗れたため、ユベントスのヨーロッパリーグ行きが決定しています。

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2022/23 UEFA CL 第6節 PSG 戦)
  Juventus FC
[3-5-1-1]
PSG
[4-3-1-2]
GK 1: シュチェスニー 99: ドンナルンマ
DF 15: ガッティ
19: ボヌッチ (C)
12: A・サンドロ
2: ハキミ
4: セルヒオ・ラモス
5: マルキーニョス (C)
14: ベルナト
MF 11: クアドラード
44: ファジョーリ
5: ロカテッリ
25: ラビオ
17: コスティッチ
8: ファビアン・ルイス
6: ヴェッラッティ
17: ヴィティーニャ
28: カルロス・ソレル
FW 14: ミリク
20: ミレッティ
30: メッシ
7: ムバッペ

 ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-1-1 を選択。ロカテッリ選手が戦線に復帰し、直近のレッチェ戦で結果を残したファジョーリ選手を先発に抜擢した布陣で試合に臨みます。

 対する PSG のガルティエ監督は4-3-1-2 を選択。出場停止のネイマール選手の代わりにカルロス・ソレル選手が先発。それ以外は順当な人選で試合を迎えます。

 

 立ち上がりはユベントスが攻め立てる。4分にコスティッチがボール奪取からカウンターを発動し、クロスにミリクが合わせるもマルキーニョスがブロック。8分のロカテッリのミドルは枠の右へと外れる。

 PSG は13分にメッシからのスルーパスを受けたムバッペがガッティに引っ張れることを物ともせず中にカットインしてミドルシュートを突き刺し、最初の決定機で先制に成功する。

 ユベントスはコスティッチのいる左サイドを起点にフィニッシュまで何度も持ち込むが、肝心のシュート精度を欠いて GK ドンナルンマを脅かせず。対する PSG は33分にメッシがムバッペとのワンツーでシュートを枠内に飛ばすも GK シュチェスニーの正面。

 攻め続けたユベントスは38分にファジョーリが得た FK からロカテッリが右サイドに振るとクアドラードがダイビングヘッドで折り返し。これをボヌッチが押し込んで 1-1 の同点に追い付いて前半を折り返す。

 次の1点が重要となったため、両チームがハーフタイムで修正。どちらもサイドを起点にチャンスメイクをするが、シュートまでは持ち込めない展開が続く。

 それでも PSG は60分にメッシからのラストパスを受けたムバッペがシュートにまで持ち込んだが GK シュチェスニーの正面を突く。

 すると69分にチャンスメイク側に回ったムバッペがスルーパスを送ると交代出場直後のヌーノ・メンデスが抜け出して左足シュートを決めて PSG が勝ち越しに成功する。

 対するユベントスは77分に復帰したキエーザからのリターンをコスティッチがミドルシュート。GK ドンナルンマが弾いたところをロカテッリが押し込んだが、オフサイドでゴールは認められず。

 その後はBチームからの招集選手を全員投入したが、PSG の守備陣を脅かすことはできずに試合終了のホイッスル。試合は 1-2 で PSG に軍配が上がったものの、マッカビ・ハイファが大敗したためユベントスのグループ3位が決定した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
  ストップできる可能性のあるシュートは止めていたし、ベストを尽くしたとの評価は得られるだろう。

DF: ガッティ 5.5
  ファイナルサードでムバッペに距離を与えてしまったツケを先制ゴールの献上という形で支払うことになった。手痛い代償だったが、それ以降のプレーは安定していた。

DF: ボヌッチ 6.5
  守備の対応に追われる頻度が少なかったことで欠点は露呈せず。同点に追い付くゴールを決めて結果を残した。

DF: アレックス・サンドロ 6.5
  CB としてスペースを的確に管理。攻撃参加のタイミングも良く、メッシに決定的な仕事を許さなかったプレーが良かった。

WB: クアドラード 6.0
  N・メンデスに振り切られたが、フレッシュな相手だったので仕方のないこと。右サイドからの仕掛けや同点ゴールのアシストなど献身的だった。

MF: ファジョーリ 6.0
  ロカテッリと DF ライン前のスペースを上手く管理し、攻守において上々のパフォーマンスを示してトップチームの戦力になれることを示した。

MF: ロカテッリ 6.5
  相手のボランチ陣にも積極的なプレスを仕掛けてボールを奪い切り、ショートカウンターの起点としても機能。内容の良かった中盤 MF 陣の中でも輝きを放っていた。

MF: ラビオ 6.0
  周囲との距離感が良く、上手く連動した状態で持ち味であるフィジカルの強さを要所で発揮していた。

WB: コスティッチ 5.5
  左サイドでの攻撃において横幅を確保し、クロスによるチャンスメイクを演出。ただ、今日の試合では中央の枚数が不足気味だったことを踏まえると自ら仕掛けてシュートを放って欲しい場面も少なからず存在したことは否めない。

FW: ミリク 5.0
  PSG の CB 陣の前に CF としての仕事をさせてもらえずに沈黙。テコ入れをしたくてもベンチに CF の仕事ができる FW が不在で攻撃を停滞させる要因になってしまった。

FW: ミレッティ 6.0
  頭に血が上ることなく、熱いハートを持ってプレー。シュートに持ち込む巧さは継続して見せているだけに「周囲の味方とのビジョンの共有」や「ゴール前でのワンタッチシュート」など細かな部分での向上が課題となるだろう。

 

【交代選手など】

FW: キエーザ 6.0
  74分にミレッティとの交代で出場。約10ヶ月ぶりの出場で元気な姿を見せ、ゴールを狙う積極的な試合で回復をアピールした。

FW: スーレ ー
  ロカテッリとの交代で85分から出場機会を得る。3-4-2-1 の右 WG を担当し。中盤からのドリブルによる持ち上がりで非凡さを示した。

WB: バルビエリ ー
  88分にファジョーリとの交代でユベントスのトップチーム・デビューを果たす。

MF: バッレネチェア ー
  クアドラードとの交代で88分から出場。ユベントスでのトップチーム・デビューを果たす。

 

アッレグリ監督 6.0
  限られた戦力の中で最善は尽くしていた。前半で勝敗の行方が決する可能性もあったが、負傷離脱選手が続出して若手を起用せざるを得ない状況で70分すぎまで粘れたことは評価されるだろう。ただ、筋肉系の負傷が相次いだ責任はアッレグリやフィジカルコーチにあることも事実だ。

デル・セロ・グランデ主審 6.0
  キエーザのドリブルコースにセルヒオ・ラモスが立ちはだかったことは事実。だが、キエーザのドリブルを止めるために立ち位置を変えたのではないため PK を取らずに流したことは妥当と言える。審判団として試合を上手くコントロールしていた。