『トゥット・スポルト』によりますと、ピアニッチ選手の復帰に向けた動きがユベントスとバルセロナ間であるとのことです。可能性はあるもののバルセロナ側の願望が大きいシナリオだと言えるでしょう。

ピアニッチ選手は1990年4月生まれの31歳。アッレグリ監督の下でレジスタとして新境地を開拓し、2020年夏にアルトゥール選手との交換トレードの形でバルセロナに移籍しました。
ただ、どちらの選手ともに期待されたパフォーマンスを発揮できたとは言い難く、来シーズンの立場は今季よりも厳しくなる予想も出ています。そのため、ピアニッチ選手の場合は『復帰説』が出る状況となっているのでしょう。
ユベントスは「ピアニッチ選手の復帰」に本腰を入れるかは現時点では不透明です。しかし、バルセロナの足元を見れる立場にある訳ですから、交渉次第と言えるはずです。
- バルセロナ側の事情
- ピアニッチ選手との現行契約は2024年夏まで
- 年俸は高給に位置付けられるが、主力ではない
- ユベントスがピアニッチ選手獲得に出すべきオファー
- 買取オプションが付随した期限付き移籍
- 選手年俸の負担は折半
ユベントスは「ピアニッチ選手を是が非でも獲得しなければならない状況」ではありません。一方のバルセロナは「人件費の圧縮が喫緊の課題」ですから、ユベントスは交渉を優位に進められるでしょう。
『買取オプション』と『年俸折半』を要求し、バルセロナ側が難色を示すなら “本命” と目されるロカテッリ選手の獲得に注力すれば良いだけです。
ピアニッチ選手を復帰させた場合はプリマベーラ出身組(のファジョーリ選手やニコルッシ選手)との併用に道が開けることになるため、恩恵がない訳ではありません。
一方でロカテッリ選手を獲得した場合は『プリマベーラ出身組との併用』は(ポジションの関係で)難しくなるため、「ピアニッチ選手の復帰が既に潰えている」という事態にはなっていないはずです。
交渉の行方次第ですが、アッレグリ監督がチーム作りをする上での心臓部となるレジスタを務める選手が誰になるのかに注目です。