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コラム: 中盤 MF の再編の鍵を握るロカテッリの起用方法

 ユベントスは夏の移籍市場でサッスオーロからマヌエル・ロカテッリ選手を(実質的な買取義務が付随した期限付き移籍で)獲得しました。これにより中盤 MF 陣の再編へと進むことになるでしょう。

 その鍵を握る起用方法について考えたいと思います。

画像:新加入のロカテッリ
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ロカテッリ選手の起用が考えられるシステムと役割

 まず、ロカテッリ選手の起用方法として考えられるのは以下の3つでしょう。

  • 4-『3』-3
    • レジスタ
    • インサイドハーフ: イタリア代表でジョルジーニョとの併用時
  • 4-『2』-3-1
    • ダブルボランチでの配球役: サッスオーロ時代の役割

 4-3-3 や 3-5-2 など中盤 MF を3選手配置する場合は「レジスタ」と「インサイドハーフ」。4-2-3-1 や 3-4-1-2 など中盤 MF がダブルボランチの場合は「ダブルボランチでの配球役」での起用が濃厚です。

 ただ、どちらがメインになるかは「ロカテッリ選手を含む中盤 MF 陣へのアッレグリ監督による評価次第」です。

 例えば、イタリア代表のような「インサイドハーフがロカテッリ選手には適任」と評価されても、「現有戦力に 4-3-3 でのレジスタの適任者が不在で 4-2-3-1 を採用した方がベター」と判断される場合もあるからです。

 そのため、基本システムが固まるのは少し先のことになるはずです。

 

4-3-3 (などスリーセンター)を採用した際の課題

 ロカテッリ選手が『中盤が3選手で構成されるシステム』で存在感を発揮することはイタリア代表で証明済みです。ただ、それらの試合では「インサイドハーフ」での起用であり、「レジスタ」ではないことに留意が必要です。

 そのため、ロカテッリ選手をインサイドハーフで起用するなら「ジョルジーニョ選手に匹敵するレジスタが在籍していること」が条件になるのでしょう。

 しかし、ユベントスには「ロカテッリ選手のインサイドハーフ起用」を考えされるような “ボールに触れたがるタイプのレジスタ” は在籍していません。したがって、「どの選手を 4-3-3 を起用した際にレジスタに配置するか」が重要となるのです。

 現状では「ピルロ監督時代にレジスタを務めたダニーロ選手」と「アッレグリ監督がレジスタへのコンバートを試みているラムジー選手」が候補となっています。

 どちらかの選手がレジスタとして合格点に達するなら、ロカテッリ選手を1列前のインサイドハーフで起用することは可能です。両選手ともに微妙なパフォーマンスの場合は「ロカテッリ選手のレジスタ起用」か「4-2-3-1 など別のフォーメーションの採用」となるでしょう。

 

4-2-3-1 (などのダブルボランチ)を採用した際の課題

 ロカテッリ選手をダブルボランチの一角として起用することは「サッスオーロでの実績」が物語っているため、難易度はそれほど高くはありません。中盤 MF での課題は「ガード役の MF を誰が担当するのか」になります。

 2016/17 シーズンのユベントスはシーズン途中から 4-2-3-1 に切り替え、中盤のダブルボランチはピアニッチ選手とケディラ選手が担うシステムでした。

 ロカテッリ選手が『ピアニッチ選手が担当した役割』を遂行することは容易でしょう。そのため、「『ケディラ選手が担当した役割』を遂行できる選手の有無」が重要です。

 ただ、ロカテッリ選手はピアニッチ選手よりもフィジカル面で長けており、ボランチの相棒は技巧派でも(ある程度は)務まります。

 4-2-3-1 だとトップ下にアルトゥール選手を配置すれば中盤でのパスワークに厚みを出すことも可能です。したがって、中盤 MF 陣の現有戦力に対するアッレグリ監督の評価で序列が再編されることでしょう。

 

 チーム内競争によって中盤 MF の序列が定まり、採用されるシステムが確定することになるのかに注目です。