『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスとサッスオーロがロカテッリ選手の移籍を巡る本格的な交渉が今週末に行われるとのことです。育成部門での関係強化など “新たな提案” が報じられていることが特筆事項と言えるでしょう。
ロカテッリ選手に関しては「選手の希望する移籍先はユベントス」と目されており、ユベントスと選手の保有権を持つサッスオーロとの間で合意に達するかが最大の障壁という状況にあります。
ただ、コロナ禍の影響を加わってユベントスは獲得資金を捻出することは困難な状況です。そのため、『キエーザ選手の獲得方式』を用いたロカテッリ選手の獲得も噂されていたのですが、これはサッスオーロが拒否したとのこと。
したがって、サッスオーロ側が求める4000万ユーロの移籍金をどう捻出するかがポイントとなっています。
現状ではドラグシン選手やファジョーリ選手などユベントスが保有権を持つ若手有望株の譲渡で移籍金を引き下げを狙う交渉が有力とのこと。
ガゼッタ紙が報じた記事の中で目新しいのは「育成部門での連携強化」でしょう。イタリアでBチーム(= U-23)を保有しているのはユベントスだけであり、サッスオーロも「プリマベーラを卒業した若手選手の去就」が頭痛の種となっています。
そこでユベントスは「サッスオーロのプリマベーラ卒業選手をユベントス・Bチームに受け入れる “パス” を提供する」との条件を提示するとのこと。これはサッスオーロにとって利用価値の高い提案ですから、交渉妥結に近づく要素と言えるでしょう。
ユベントスのBチーム(= U-23)で周囲よりも明らかに抜きん出たクオリティーを示した選手には「翌シーズンは最低でもセリエBに所属するチームから主力選手」との期待をかけられて獲得オファーが届くことになります。
そうした状況を踏まえると、ロカテッリ選手獲得交渉時に使える『カード』になり得るでしょう。獲得交渉がどのような結末を迎えるのかに注目です。