『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスが今夏での換金を考えている選手たちが欧州選手権で活躍することを願っているとのことです。“ショーケース” となれば理想と言えるでしょう。
拡大路線で赤字が積み重なっていたユベントスはコロナ禍による収入源も加わり、今夏は例年よりも余剰戦力を換金する必要に迫られています。それが理由で複数の選手が “ショーケース” の中に入っている状況です。
その1人がラムジー選手でしょう。ユベントスに加入してからの2年は負傷がちで稼働率が低く、高給取りであることから放出が基本路線となっています。
『プレミアリーグ復帰』が現実的な選択肢ですが、「セリエAに合わなかっただけ」との印象をウェールズ代表で残せなければ買い手が現れることは期待できません。フリーでの加入で多額の移籍金を得なくても採算は取れるため、まずは選手のコンディション次第となるはずです。
もう1人の放出候補とメディアが見ているのはデミラル選手です。選手が出場機会を求め、クラブが売却益を欲している状況では移籍が実現する可能性は存在すると言わざるを得ません。
デミラル選手はプレーの荒っぽさが顔を見せる場面はあるものの対人守備能力は極めて高いものがあります。また、足元の技術もありますから、プレミア方面から評価される DF と言えるでしょう。
エバートンの名前が出ていますが、パラティーチ氏が就任するトッテナムが獲得に乗り出したとしても不思議ではありません。もちろん、アッレグリ監督が放出に難色を示す可能性もあります。
したがって、去就がどちらにも転び得るデミラル選手の場合は移籍市場が閉まるまで周囲が騒がしい状況が続くものと予想されます。
良い選手は移籍市場でも評価されますから、現所属クラブは売却益を手にすることができます。退団となるなら少しでも多くの移籍金を残してくれた方が理想と言えるでしょう。ユベントスに所属する選手が欧州選手権で躍動することができるのかにも注目です。