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2020年1月の移籍市場でユベントスのフロント陣に求められるのは「余剰戦力の整理」

 2019/20 シーズンの冬の移籍市場が開くまで残り1ヶ月を切りましたので、今冬の移籍市場でユベントスのフロント陣に求められることを整理することにしましょう。今冬の移籍市場で要求されるのは「余剰戦力の整理」です。

画像:冬の移籍市場で余剰戦力の整理が不可避となっているユベントス

 まず、今季の戦力は下表のとおりです。

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表:ユベントスの選手層(2019/20 シーズン)
  選手名
GK
(4)
シュチェスニー
ブッフォン、ピンソーリョ
ペリン
DF
(9)
クアドラード、ボヌッチ、デ・リフト、A・サンドロ
デ・シリオ、キエッリーニ、ダニーロ、ルガーニ、デミラル
MF
(7)
ピアニッチ、ケディラ、マテュイディ
ラムジー、エムレ・ジャン、ラビオ、ベンタンクール
FW
(7)
ロナウド、イグアイン
ディバラ、D・コスタ、ベルナルデスキ
マンジュキッチ、ピアツァ

 現状で27選手を有しており、余剰戦力を抱えていることは明らかです。したがって、冬の移籍市場で「選手層をスリムにすること」は至上命令と言わざるを得ないでしょう。

 ユベントスとしては「5選手前後を手放したい」のですが、買い手が現れるかは不透明です。また、買い叩かれることを嫌って交渉がまとまらない可能性もあるため、パラティーチ CFO の腕が問われることになると予想されます。

 

 ポジションごとに見て行くことにしますと、GK の売却候補はペリン選手です。実力はあるものの実戦から半年遠ざかっているため、「半年間の期限付き移籍」で獲得に名乗りを上げるチームを探すことになるでしょう。

 DF はルガーニ選手とデミラル選手が候補です。両者ともにシーズン後半戦はキエッリーニ選手の復帰で出場機会が限りなくゼロに近づくと想定されるため、出場機会を求めてチームを離れても不思議ではないからです。

 フロント陣は売却益をより多く得られるルガーニ選手の完全移籍を狙っているでしょう。ただし、市場の評価は若いデミラル選手の方が上です。このジレンマが横たわっていますので、どう判断するかが注目点になります。

 MF はエムレ・ジャン選手です。現状に対する不満を公言しているため、完全移籍での放出に抵抗はないと考えられます。懸念点は「ユベントスの希望額を払うクラブが現れるか」です。評価額を大きく下げる扱いをしたため、2000万ユーロの買取オプションが付随すれば「御の字」と言えるでしょう。

 FW はピアツァ選手とマンジュキッチ選手が候補です。前十字靭帯の怪我を負っていたピアツァ選手が冬に新天地を探すのは既定路線ですが、マンジュキッチ選手を抱え込んだのは完全な失態です。損切りを強いられる可能性も十分にあると考えられます。

 

 ユベントスのフロント陣が夏に終わらせていなければならなかった「選手層の整理」を半年遅れで完了させることができるのかに注目です。