ユベントスは公式サイト上でピルロ監督と袂を分かつと発表いたしました。「ピルロ監督が残した成績」と「解任された前任者が残した成績」を比較すれば止むを得ない判断と言えるでしょう。
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今季を含む直近9シーズンでのユベントスの成績は下表のとおりです。
シーズン | 監督 | UEFA | Serie A | ||
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成績 | 係数 | 成績 | 勝点 | ||
2012/13 | コンテ | 8強 | 23 | 優勝 | 87 |
2013/14 | GS敗退 | 23 | 102 | ||
2014/15 | アッレグリ | 準優勝 | 29 | 優勝 | 87 |
2015/16 | 16強 | 18 | 90 | ||
2016/17 | 準優勝 | 33 | 91 | ||
2017/18 | 8強 | 23 | 95 | ||
2018/19 | 8強 | 21 | 90 | ||
2019/20 | サッリ | 16強 | 22 | 優勝 | 83 |
2020/21 | ピルロ | 16強 | 21 | 4位 | 78 |
ピルロ監督は「サッリ監督が昨季後半戦で獲得した勝点(=35)」よりも多い「勝点39」をシーズンの前後半で獲得しましたが、シーズン全体では勝点78の獲得に留まりました。
ユベントスのチーム総年俸はセリエAで最も高く、2位インテルの1.6倍、3位ローマの2倍強となっています。このアドバンテージがある状況で「辛くも4位」だったのですから、解任は止むを得ないと言えるでしょう。
ユベントスもコロナ禍で赤字が拡大しており、インテルと同様にチーム総年俸の削減を進めることになるはずです。
これは「監督が希望する選手を補強できる保証はない」ことを意味していますし、そうなると “現有戦力で継続性を示すことができなかったピルロ監督” では厳しいのは火を見るよりも明らかです。
ですから、実績のある監督にチームの再建期を託すことは経営判断として妥当と言えるでしょう。
ピルロ監督の将来に幸運が訪れることを願いつつ、ユベントスの新監督に誰が招聘されるのかに注目です。