『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ピルロ監督がユベントスを解任された場合にサッスオーロの指揮官に就任する可能性が「無きにしも非ず」とのことです。監督手腕の評価次第では起こり得るシナリオと言えるでしょう。
ピルロ監督がサッスオーロの新監督候補として名前が急浮上したのは以下の理由からだと考えられます。
- デ・ゼルビ監督が契約満了で退任し、来季の監督が未定
- サッスオーロはポゼッションを重視する攻撃型のチーム
- カルネバーリ CEO がピルロ監督の就任を完全には否定せず
現地27日(木)にエミリア・ロマーニャ州で経済紙『イル・ソーレ・24オーレ』が主催する “イノベーション・デイズ” に出席したカルネバーリ CEO がメディアに「ピルロ監督は優秀な若手監督」と語ったことが報道の発端でしょう。
社交辞令と見なすべきではあるものの、チームの方向性を加味すると新指揮官にピルロ監督が就任しても不思議ではありません。だから、メディアが色めき立つことになるのです。
ただ、サッスオーロがピルロ監督にオファーするかは微妙なところです。
サッスオーロは「セリエAの下位チームで良いチーム作りをしている指揮官」を抜擢することで(監督や選手たちと共に)成長して来たチームです。そのため、プロファイルに合致していないピルロ監督に賭けるかは「ギャンブル性が高い」と言わざるを得ません。
ジェノアに期限付き移籍中のスカマッカ選手などピルロ監督が(チーム作りをする上で)求める能力を持った選手を現時点で有しているものの、上位勢に引き抜かれてしまうことが現実的に起きるという問題もあります。
したがって、ミハイロビッチ監督のようなセリエAで実績を残している指揮官から監督就任のオファーを固辞されない限り、ピルロ監督にオファーが出されることはないと思われます。
デ・ゼルビ監督の下で躍進したサッスオーロが来季の指揮官を誰に託すのかにも注目です。